ダンナに誘われて、貝掛温泉へ一泊で行ってきました。
以前から憧れていたという、越後湯沢にある、山の中の一軒宿。
泉質はとにかく「現代の目薬並みに」目に良いという話で。
同成分の液体が今も「目薬」として売られているというぐらいだそうです。
そんなわけで今回、紅葉がきれいだとか秋の味覚がどうとかなーんにも考えていなかったんです。
がっ。
どんな宿でどんな泉質だったかもう二の次。というぐらい、紅葉がきれいだったんですね、今の湯沢。と、その周辺。
なので写真を交えて日記代わりにレポします。
宿につく前、まだ早すぎるってんで湯沢高原にロープウェイで上がってみました。
何しろここら周辺スキーゲレンデだらけなので、夏は花畑、秋は紅葉、ということでリフトもロープウェイも張り切って運行しているんです。なかなかの人出でした。写真じゃわからないだろうけど。
スキーヤーが100人以上詰め込まれて一気に送られる大型ロープウエイで到着した湯沢高原も、すっかり秋の風景でした。
秋の彩りはまず上より下、というのがわたくしの持論です。湯沢高原においても、それは正解でした。だから下ばかり見ながら歩いてたな。
シャクヤクの実。 ……たぶん。
ロックガーデンの岩に貼りつく小宇宙。
山に自生する柳の木の根元に生えているキミたちは……もしかしたら、ヤナギタケ?
別名、ヌメリスギタケモドキ。
十日前、あんたらを2500円だして通販で買ったんだぞ! それはそれはおいしかったんだぞ!
でもそっくりな毒キノコもあるわけで。ツチスギタケってそっくりさん。
ヨダレたらしつつ見送りました。
夕暮れの貝掛温泉。人里離れた山奥の一軒宿です。
体温とさほど変わらないぬる湯にゆっかりつかって、目を洗って、疲れ目を癒します。
お米自慢の宿ですから、玄関にも米俵が。
お食事は、すべて山のモノ。そして目にいいもの。
ムラサキ貝、衣かつぎ、クルミ和え、トウモロコシの擦り流し、薬膳玄米がゆ、紅ますのお造りに
イワナの塩焼き、キノコの牡丹鍋、マイタケの土瓶蒸し。どれもこれもとおおっても、おいしい!
南魚沼産コシヒカリの美味しさがなにより際立ってました。
24時間いつでも入れるぬる湯に入ろうと深夜の廊下を行けば、広い広い宿の中の灯りにも風情があります。
これも宿の敷地内。どてらを羽織り散布するススキの道にかすむ遠景の紅葉。
二日目、秋の谷に真っ逆さまに下るドラゴンドラ(苗場スキー場とかぐらスキー場の田代エリアを結ぶ、プリンスホテルが運営するゴンドラ)からの風景。
全長5キロ以上あるのです。
溢れんばかりの秋を、満喫してきました。
今も目に浮かぶ高原の秋は、ドイツの画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの油絵のように非現実的で完璧で……
でもあと二週間かそこらのうちに、色合いも褪せて冬の姿へと変わっていくんだろうな。
目に舌に、秋のご馳走、たくさんいただきました。
贅沢な二日間でした。
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