函館駅のすぐそばに、青函連絡船「摩周丸」が繋留展示してあります。駅と港は一体になっていて、往時には桟橋から船倉にレールを接続して、列車が直接船内に乗り入れることができるようになっていました。
船内は公開されていて、操船室をはじめとした各種設備や、青函連絡船の歴史などが展示されています。特に、1954年(昭和29年)9月26日に台風15号で一度に5隻の連絡船が沈没した洞爺丸事故については、執念といえるほどの細かさで記録されています。
写真二枚目は展示のひとつ、運行終了した1988年(昭和63年)のポスターです。
万感の思いを込めて汽笛が鳴る、万感の思いを込めて船がゆく、そんな感じです。
写真三枚目は現在の函館駅です。
この函館駅、青函連絡船が運航していたころは北海道の玄関口で、本土と道内を行き来する地元民も旅行客も誰もが通ったところです。
その後、青函トンネル開通後も特急停車駅としてとても大きな役割を果たしてきたのですが、これから開通する北海道新幹線はここを通りません。
せっかく立派な駅舎を作ったのだけれど、駅としては今後衰退していく運命にあります。
(つづく)
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