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2007年12月26日00:12

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滅びの美学?

■「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画(読売新聞 - 12月25日 09:14)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=370225&media_id=20

上記ニュースですが・・・

日本人が滅びの美学に肩入れする所があると
思いますが、『フランダースの犬』が滅びの美学だとは
どうしても思えませんね。

確かに、「判官贔屓」なんて世界でも類を見ない
言葉があるくらいだが、それはどちらかと
云うと『負けると知っててタチムカウ』(BY大槻ケンヂ)みたいな
所だと思う。義を見てせざるは勇なきなり、とか。
忠義を貫いて死ぬ、とかそういう事では?

何より、『フランダースの犬』のラストでネロが
「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ・・・」という
台詞は私には少年の出来る精一杯の世界に対する
呪詛と皮肉にしか聞こえないので、元々、感動は出来ない
んですけれどね(笑)。このシーンを見る度にゾッとします。
自分が滅んで行く際に、世界を呪って(諦めて?)死んで行く
事に感動出来る事が不思議でした。

彼は、充足して死んだんですよ。
自身を受け入れない世界を呪い、自身の
愛した画家の絵に祝福されて死んで行く。

あれは自殺であり、力ない子供に唯一出来た
テロだったと、私は思います。
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