「ビー玉皇帝ラビ」を読んだ。

　ビー玉部の話からこんなに壮大な話になるとは思わなかった。後、最初こそパンチラくらいでおおむね健全に話が進んで行ったが、すぐにやっぱりエッチな方向にいっていた。
　ラビという、名前以外はどこにでもいるごく普通の男子中学生が、金髪碧眼の完璧超人な美少女と出会い、彼女に一方的にポケモンバトルみたいなノリでビー玉バトルを持ち掛けられてしまう。それをきっかけに仲良くなって、友達と一緒にビー玉部を作り、アメリカや中国へ海外遠征もして友達を増やしていくみたいな感じの話だった。
　その友達や知り合いがみんな完璧超人なので、メイというアイドル志望の女の子は肩身が狭いようだった。顔も歌もダンスも勉強もどのジャンルでも勝てるジャンルがなく、彼女なりに一生懸命努力したとしても負け続けるわけだからなあ。他人と比べないで、自分自身の成長を喜ぶだけで満足できれば良かったんだが。
　登場人物ではハヤトが賢くて、可哀そうな女の子に親身になっていて良い子だなと思った。ユウマは現実的でドライな性格だったから良かったが、普通だったら恋人に裏切られまくっているので精神崩壊してそうだなとも思った。
　物語もゲームのような派手な演出もあるし、最終的にはハッピーエンドで良かった。