昨年の２歳チャンプと２歳女王。
両馬ともマイラーでしたし、なんとここで、
こんな豪華な対決がみられることに…。
第29回 ＮＨＫマイルカップ (Ｇ��)
東京競馬場 芝1,600ｍ 3歳 国際 定量
３歳のマイル王決定戦という位置づけのレースですし、
阪神ＪＦと朝日杯ＦＳともマイル戦ですから、
結局マイル適性の高い馬がこのレースで勝ち上がれば、
その両雄がこのレースに集うことは、あり得る話なんですよね。
でも、意外にも今まではそれがありませんでした。
そして結果的に、このレースにＧ�鞠呂�２頭、
阪神ＪＦと朝日杯ＦＳの優勝馬が対決するという
構図が出来上がりました。
今回はとにかく、この２頭を中心に検討していきます。
7枠14番 アスコリピチェーノ
まずは阪神ＪＦ(阪神Ｇ�機┝�1,600m)の優勝馬です。
昨年の最優秀２歳牝馬です。
この馬の強さは、とにかく様々なコースでも、
距離適性さえはまれば、無類の強さを発揮するところです。
小回りの阪神コースでＧ�鞠呂砲覆蝓■穏仆�王の地位につきました。
明けて３歳になり、桜花賞でステレンボッシュのリベンジに
屈してしまいましたが、0.1秒差の２着に食い下がりました。
ＮＨＫマイルＣが行われる東京コースは、大回りで左回り。
コース形状が阪神とは大きく違います。
とはいっても、この馬は東京でも新潟でも勝っており、
大回りのコースも、左回りのコースも、すでに経験済みです。
そして、こうした様々なコースを経験しながらも、
４戦３勝２着１回。１回の２着は禅僧の桜花賞です。
本当に驚くべき安定感のある馬です。
マイルであれば本当に安心してみていられる。
そんな風に感じさせる馬ですね。
おそらくは安田記念やマイルＣＳを視野に入れて
育てている馬なのだと思います。
父が東京は天皇賞(秋)の優勝馬で、安田記念も制した
あのダイワメジャーです。京都で行われるマイルＣＳは、
２勝していますし、阪神でも優勝経験があります。
父の器用さがしっかり遺伝しているようですね。
そして母系がデインヒル系になりますから、
まさにマイラーという配合。マイル界の新生になりそうです。
8枠16番 ジャンタルマンタル
こちらは朝日杯ＦＳ(阪神Ｇ�機┝�1,600m)の優勝馬です。
同じ阪神のマイルコースで優勝した馬ですけど、
アスコリピチェーノに比べて、若干評価が下がってしまうのは、
単に勝率の問題です。５戦３勝２着１回３着１回と、
３着以下の着順が一度あります。
とはいっても、その３着は禅僧の皐月賞です。
アスコリピチェーノに比べて、距離延長して皐月賞に挑み、
敗れはしましたけど３着というのも、立派な成績です。
その前走は東京での共同通信杯でした。ここでも２着ですし、
皐月賞馬になったジャスティンミラノ相手に、
東京でも中山でも、接戦を演じてきました。
この馬もまた、様々な競馬場を起用にこなす力があります。
この馬が評価として、最有力に上がらないのは、
ひとえにアスコリピチェーノがいるからです。
そうでなければ、この馬が最有力にならないこと自体
おかしな話だというほど、実績、実力ともに有力馬といえます。
父はパレスマリスでスマートストライクの流れを汲む馬。
スマートストライクからカーリンと続く血統は、
マイル系が多く出てくる血統ですが、
パレスマリス自身はベルモントＳの優勝馬で、
長距離系でよく活躍してきた馬です。
母系がエーピーインディを経由するシアトルスルー系。
パレスマリスとシアトルスルー系の組み合わせですから、
直距離系に出るのかなと思ったのですが、
能力的にはマイル適性の方に出てきたみたいですね。
東京のマイルでも心配はなそうなので、要注意です。
6枠12番 ゴンバデカーブース
実は出走馬で唯一の無敗の重賞ウィナーです。
重賞優勝を経験していて、無敗の馬となると、
さすがにこの馬しかいません。
とはいってもキャリア３戦しか走っていません。
３戦の成績が２勝取り消し１回ということで、
前走は取り消しになってしまい残念でしたが、
Ｇ�気離曄璽廛侫襭咾任僚仭�取消でした。
順調に出走していればどうだっただろうかという
思いは残ります。
アスコリピチェーノやジャンタルマンタルと比べて、
アドバンテージになりうる判断材料というと、
重賞の実績がサウジアラビアＲＣ(東京Ｇ�掘┝�1,600m)で、
要するに東京のマイル重傷ですでに優勝経験があります。
それもＮＨＫマイルＣの決勝タイムに匹敵する
好タイムでした。
東京の経験もあり、持ち時計も魅力という点で、
目を離してはいけない存在です。
父はアーリントンミリオンやＢＣターフの優勝馬、
ブリックスアンドモルタルでストームキャットの流れです。
この血統はもう少し長い距離ということも考えられるのですが…。
そして母父がディープインパクトですね。
母系を見ても、もう少し長い距離かも…と、思ってしまいます。
もしかすると、ここで好成績を上げたら、次はダービーかも。
2枠3番 ディスペランツァ
ＮＨＫマイルＣのステップレースにもなる傾向がある、
アーリントンＣ(阪神Ｇ�掘┝�1,600m)の優勝馬です。
このレースからの勝ち上がり組ではミッキーアイルが有名ですね。
またダノンスコーピオンもこのアーリントンＣからの
勝ち上がりですので、意外とここから出てくる馬は多いです。
この馬ももう少し長い距離で活躍できることを、
期待されていたのでしょうけど、なかなか勝てず、
マイルに転身してみたとたんに２連勝
距離がばっちりあったということなのかもしれません。
血統からいうと、マイラーかなというと、
ちょっと想像がつかないという感じなのですが。
ということで、父がルーラーシップです。
ということはキンカメの系譜になりますね。
しかも菊花賞馬のキセキを輩出している父ですし、
この父のことを考えると、長距離だと思うでしょうね。
母系がエルプラードを経由するサドラーズウェルズ系で、
この血統がマイラーという印象を受けます。
母の距離適性の方が勝っているのかもしれませんね。
1枠2番 ノーブルロジャー
ジャンタルマンタルトと同じく、パレスマリスの産駒です。
ということはジャンタルマンタル同様、父系をみると、
長距離タイプなのかなと思ってしまいますが、
実績面をみるとマイルの方があっているのかもしれません。
シンザン記念(京都Ｇ�掘┝�1,600m)で優勝して、
重賞ウィナーの仲間入りをし、前走の毎日杯では惜しくも２着。
もしかすると毎日杯で優勝していたら、皐月賞だったかも。
実績ではマイル向きのようにみえますけど、
血統からみると長距離向きにみえますからね。
父は前述の通り、パレスマリスで、スマートストライク系です。
母系がサザンヘイローを経由するヘイロー系ですから、
確かにこの配合で見れば長距離が得意そうにもみえます
でも母父はモアザンレディなので、こちらにひかれると、
マイル向きになるのかもしれないですね。
ニュージーランドトロフィーで２着だった、
2枠3番 ボンドガール も気になる存在ではありますね。
３着以下になったことがないという安定感は魅力ですけど。
２着にはたどり着けるけど、勝ちきれないところが気がかりです。
今年は海の向こうでも、にわかに盛り上がっています。
サウジダービー、ＵＡＥダービーと、海外重賞を二連覇している、
フォーエバーヤングという馬が、
北米の３歳Ｇ�気任郎嚢睚�ともいえるケンタッキーダービーで、
一番人気に推されているようです。こちらも気になりますね。
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