今年の競馬会を大いに盛り上げたヒーローとヒロイン。
この両方ともが参戦しないグランプリになってしまいました。
主役級がいなくなってしまい残念…と思いきや。
第68回 有馬記念 (Ｇ��)
中山競馬場 芝2,500m 3歳以上 国際 定量
イクイノックスが引退し、三冠牝馬のリバティアイランドは
早々と休養に入ってしまったということで、
今年のラストを飾るグランプリは、すっかり主役級が不在という、
なんとも寂しい顔ぶれになっちゃいましたね…。
なんていう書き出しになるのかな〜と、出走馬確定するまで、
そんな風に思っていたんです。
出走する全１６頭を見てみると、まあすごい。
圧倒的なインパクトのあるヒーローとヒロインが
抜けてしまってもなお、これだけの顔触れがそろうとは、
本当に驚きでした。Ｇ�鞠呂癲△擦い爾ぃ魁腺監�ほどかな。
なんていう風に思っていたら、
なんと１６頭中の半数。８頭ものＧ�鞠呂�参戦してきました。
あの２頭のインパクトが強すぎたのかもしれませんが、
あの２頭がいなくても、まだこれだけのメンバーが揃うんですね。
その顔ぶれの豪華さに驚きでした。面白いレースになりそうです。
3枠5番 ドウデュース
イクイノックスイクイノックスが先着を許した馬というと、
２頭しかいません。この世代の皐月賞馬とダービー馬です。
そのダービー馬がこのドウデュースになるわけですね。
朝日杯ＦＳ(阪神Ｇ�機┝�1,600m)を制し、
この世代の牡馬でいち早くＧ�鞠呂砲覆蠅泙靴拭�
明けて３歳になり臨んだ皐月賞で、ジオグリフと
イクイノックスの後塵を拝してしまい、３着になるも、
ダービーでは、それらを一気に巻き返しての逆転勝利、
こんな３強がひしめく世代の中で、ダービー馬になったという、
揺るがぬ実力の持ち主でもあります。
凱旋門賞に挑戦するも１９着と大敗してしまい、
３歳シーズンを終えます。
明けて４歳になった今年も、天皇賞(秋)で７着ということもあり、
こんな風に時折大きく負けてしまうことがあるのが、
この馬の一番の気がかりです。
とはいっても、天皇賞(秋)の７着は、あの異常なペースを作った
イクイノックスの走り方が異常なのであって、
あのペースに巻き込まれたドウデュースは、むしろ不運でした。
ある意味で、そういう不運の結果の７着ということは、
イクイノックスが引退した今、この馬の時代が到来したと、
考えていいのかなと思ってしまいます。
前走のジャパンカップでは、イクイノックスに迫る４着でしたし、
やはり大負けはするけど、はまれば強いというのが、
この馬らしいところなのでしょうね。
父はハーツクライですので、サンデー系ですね。
母系はタフさが魅力のシアトルスルー系です。
中山では２着が最高位で、優勝したことはありません。
でも、長距離はこなせそうな母系のスタミナ。
どのように強さを発揮するか、そこに注目ですね。
5枠10番 ジャスティンパレス
今年の天皇賞(春)を制して、Ｇ�鞠呂涼膣崙�りをしました。
昨年の有馬記念では、イクイノックスに離されること、
１秒１差での７着と、だいぶ離されてしまった感はありましたが、
今年の宝塚記念でイクイノックスに０．２秒差と迫る３着。
天皇賞(秋)では、２着と続くなど、７着と離された差を、
じわじわと縮めていったという印象の馬です。
もともと長距離にめっぽう強い馬で、
昨年の菊花賞も、あと少しのところで、
アスクビクターモアに届きませんでした。
明けて４歳になった今年、阪神大賞典から天皇賞(春)と、
立て続けに優勝したことで、ここから一気に能力が爆発しました。
父はディープインパクト。母系はヌレイエフ系なので、
印象としては中距離でのスピード能力に期待がかかる
配合のように思うのですが、
どちらかというと、やはり長距離になる方が実力を出せる
タイプのようだということが、実績からもうかがえます。
もともと宝塚記念の上位馬は、有馬記念でも実力を発揮します。
２歳の時のホープフルＳで２着に入っており、
中山が苦手なわけではないようです。楽しみな一頭です。
2枠4番 タイトルホルダー
こちらは昨年の天皇賞(春)を優勝した馬です。
この時の勢いのまま、宝塚記念も制し、昨年の有馬では、
イクイノックスに続く２番人気にまで推された馬です。
中山での出走経験がとても多く、過去１０回中山で走っています。
その戦績は４勝２着が２回。５着以内いわゆる掲示板でも２回。
つまり８回は掲示板以内ということになります。
その残りの２回が、有馬記念の９着をはじめ、
１３着ということもありました。
成績が極端のところがあるのが、この馬の欠点ですね。
父はドゥラメンテでキングカメハメハの流れをくむキングマンボ系。
この系統は本当に幅広い距離適性をもつ血統ですよね。
そして母系に入っているのがサドラーズウェルズ系。
母父のモティベーターは英国ダービーの優勝馬です。
サドラーズウェルズ系はスタミナが豊富な血統ですし、
この母系の底上げがあれば、長距離でも問題なさそうです。
8枠16番 スターズオンアース
二冠牝馬にしてオークス馬の登場です。
ジャパンカップで粘りこんでの３着という結果には、
むしろ強さを感じました。私としては個人的に、
この馬の優勝を一番に期待してしまっています。
だって、ジャパンカップの時に先着していた、
イクイノックスもリバティアイランドもいないのですから。
オークス以来、勝てているわけではないのですが、
出走しているレースは全てＧ�機�
それでもこの馬は３位以内からこぼれたことがないという、
抜群の安定感こそが素晴らしいと言える馬なんです。
今年のリバティアイランドがいなければ、
ここ数年で一番強い牝馬かもしれないといわせるほどの、
真の実力の持ち主だと感じる馬でもあります。
なにしろジャパンカップでは、ドウデュースや
タイトルホルダーらも参戦する中で、
あのヒーローとヒロインに次いで最先着だったのは、
まぎれもなくこの馬なのですから、
単純にその比較だけで考えても、この有馬記念のメンバーの
半数以上よりも先着している馬ということなんです。
父がドゥラメンテですというのも、また魅力なんです。
ドゥラメンテがキングカメハメハ産駒ですので、
キングマンボ系にあたります。
母父のスマートストライクは、ミスプロ系にあたります。
産駒にＢＣクラシックやドバイワールドカップを制した
カーリンを生み出した血統です。スタミナ補強に期待したいですね。
1枠1番 ソールオリエンス
今年の皐月賞馬ですね。
ダービー馬のタスティエーラとどちらを選択するべきか、
ひとまず主軸5頭までを挙げようとすると、
これが最後の枠なので、非常に悩みました。
３歳牡馬の皐月賞馬とダービー馬が、
どちらも出走してくる有馬記念というのは、意外と珍しいです。
菊花賞の時もそうでしたが、今年の皐月賞馬、ダービー馬は、
わりとよく大舞台で対戦していますね。
珍しいことではありますけど、勝負が盛り上がるという意味では、
大いに歓迎ですよね。
ちなみに、伏線を張るわけではないですが、
菊花賞ではタスティエーラが先着しています。
それなのになぜソールオリエンスなのかというと、
ダービー馬が３歳で出走する有馬記念での勝率の低さです。
三冠馬も含む、皐月賞もダービーも制している馬以外で、
ダービーを制している馬、つまりダービーを制していて、
皐月賞派生していない３歳馬が有馬記念で優勝したのは、
調べてみるとなんと、３７年前のダイナガリバーただ一頭です。
対して皐月賞を制していてダービーを逃している３歳馬で、
その年の有馬記念を制している馬は、
直近でいきなりゴールドシップやヴィクトワールピサがいるように、
かなりの率で登場しているんです。
この２頭のどちらを挙げますかと言われると、
決め手と言えるものはありませんし、
近走の実績で言えば、むしろタスティエーラかもしれません。
過去のダービー馬の経歴を考えるに、
ダービー馬の方を推していくことに気が引ける…。
という程度の差でしかないんです。
血統ですが父が天皇賞(春)を優勝したキタサンブラック。
母父は英ダービー馬のモティベーターで、
モンジュー系です。
さほど長距離が苦手という血統でもないところで、
ここもタスティエーラとは甲乙つけがたいところが
出てしまいますね。
忘れてはいけません。ダービー馬にして海外Ｇ�詰ゾ’呂�います。
1枠2番 シャフリヤール こういう馬ですら主軸５頭から
漏れてしまうんです。本当にまだまだこれほどの主役級がいる
という層の厚さが、近年の競馬界を盛り上げているのだと思います。
本当に絞り切れませんよね。
そして、ソールオリエンスのところでさんざん名前の挙がった…
7枠13番 タスティエーラ 今年のダービー馬です。
この馬が次点候補というところがすでに異常だと思います。
コメントは先ほどのソールオリエンスの項で、
だいぶ掲載しているので割愛しても差し支えないかと思います。
確かに３歳ダービー馬の有馬記念における勝率の低さは、
無視のできないジンクスだとは思います。
でも、ダメ押しでもう一度言うと…
ダービーや菊花賞をはじめ、ソールオリエントの直接対決が
多いこの馬ですけど、先着している回数は、
タスティエーラの方が上です。
…ほら、ますます悩ましくなってきたでしょう。
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