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2024年02月22日11:48

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ラクサンポ335

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。同窓会続く。
川口の所へ参加者女4が近づいて来て、話かける。

参加者女4
「先生、サクラで勉強しながら、居酒屋でバイトしていてさあ。無理に注文数、増やした生徒、居たでしょ。悪いなと思っていたら、サクラがなくなって、謝るのを忘れていたんで、謝りに来ました。ごめんなさい」

川口
「おいおい、待ってよ。いつの話だっけ。俺、今、記憶を辿っているから。あ、思い出した。居酒屋でバイトしていて、会ったこと有ったなあ。あの後、どうなったの」

参加者女4
「通信制高校を卒業して、今、派遣で働いています。サクラ時代の友だちと仲良くしているんで、会いたくて来たんですよ。そうしたら、先生が居た」

川口
「ああ、安心した。ちゃんと高校を卒業できたんだからさあ。まあ、あの時は驚いたけど。今は良い思い出だ。わざわざ、ここまで来て、話してくれて、ありがとう。気持が吹っ切れたよ」

参加者女4
「ああ、私も気持ちがすっきりした。これからの人生が楽になる」

並木
「サクラ時代、近くの店で、バイトしていたんで、私たち昼食を買いに行くのに、たいへんだったわね」

川口
「大好きなメロンパンを買いに行くと。あっという間に噂が広がっていたもんね。なに食べようが、自由なんだから」

並木
「真剣に、生徒の勤務時間を調べようとしていたんだから」

川口
「そんなことも、あったなあ」

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