おじドル，ヤクザ

22年

日本

監督：大川裕明

主演：大川裕明

82分

得点：9点

金田は潔癖症で昔気質のヤクザ。人付き合いも苦手で、組でも浮いた存在だった。
ある日、借金の取立で東（あずま）という男の家を訪れた金田は、自らをあずぽんと名乗り、44歳にして夢を追い続ける地下アイドルのオジサンと出会うのだが・・・。

これは紛れもない傑作でした。
大川監督は『ファミリー・ファミリー』という短編で非凡な才能を発揮していた方だったので本作も気になっていましたが、当たりでしたね。
あらすじ読んだら分かるようにコメディではあるものの、底辺を生きる人間のドラマをしっかりと描いており、引き込まれました。
あずぽんのキャラクターが強烈なので、その印象ばかりが強くなりがちですが、僕は金田という無口で不器用なヤクザ者にぐっと来ました。定食屋でクレーマーを撃退するシーンとか、大好き。
大川監督は監督、脚本、編集、主演だけでなくエンディングでは歌も披露。
それがまたカッコ良いのです♪