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2023年12月04日22:12

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チャリダーへの道〜チャレンジレースin味スタ

すっかり移動手段となっている自転車だが、心意気はチャリダーである。
というわけで、地元・味の素スタジアムで開催されたチャレンジレースin味スタの80分サイクルマラソンなるものに参加したのである。
これは、12/3に行われる多摩ロードレースの前哨戦といったイベントで、前日の12/2に行われた。本当は、多摩ロードレースに出ようと思ったのだが、こちらは東京オリンピックの縮小版といった感じで、味スタ近くの武蔵の森公園からスタートして八王子まで一周して戻ってくる、ガチのレース。それこそ、プロのローダーチームなんかも参加するもので、私たち素人チャリダーはお呼びではない。
しかし前日は、サイクルマラソンや先導員つきのショートレースなどの素人でもじじいばばあでも子供でも出れるイベントが企画されていたんで、そっちに参戦。
80分サイクルマラソンは、2〜5名まででチームを編成して自由に交代しながら80分を走り切り、その周回数を競うもの。自転車競技ではエンデューロというそうだ。
んで、そんな競技チームなどとはとんと無縁なのだが、そろそろ長男をこういう場にデビューさせようと、長男と2人チームを組み参戦したのである。

参戦にもう1つ理由があり、1年半くらい前に、自転車競技をやっているK夫妻からうちの長男にとロードバイクをいただいた。これは、高校生になった長男にロードレース参加させたい、とちょっと呟いたら、「それならば!」とKさんが使い古しのロードバイクを譲ってくれたのだった。
とは言いつつも、なかなか機会もなく分解してしまいこんだまま、時は過ぎていったところに、今回のイベントの話。地元だしこんな機会はまたとない、とロードバイクを組み立てて、1か月息子に練習をさせ、にわかに乗れるようになったところで参加である。
まー息子もよくやったよ・・案外乗らせればあっという間に乗れてしまうもので、スピードは遅くても、こういうのに参加することに意義があると、取りあえずは参加。
赤いLookというメーカーのロード。僕のはおなじみの青いTREKである。どっちも中古なのが悲しいが、こういうのはマシンではない、テクニックがものをいうのである!まあテクニックも人一倍低いんだけどね。
んで、会場に着くと、まーそれなりに司会進行があってちょっとイベントっぽいが、元々の駐車場スペースに三々五々皆自転車を倒して開始を待っている状態。案外いい加減。
2年前まで息子が参加していた神宮外苑クリテリウムなど、オマケのような小中学生タイムトライアルでさえ、ゼッケンちゃんとつけろだの、自転車チェックだのうるさかったんだが、こちらは一応ルール上ゼッケンつけることになっているんだが、どっちでもいいよ的な感じ。
参加者の顔や名前のチェックもないから、極端な話、エントリーしていない人でも誰が走ってもわかりゃしない。そういういい加減さは結構好き。
そうこうしているうちに試走タイムである。これも最初だけみんな一斉に走り出したけど。終わりどころは自由。適当に数周したら終わり。
この緩さには理由があり、この日のイベントは、安全第一にかなり気を配っているため、あまりガチガチにやって競争心を煽らない、また遅い人は右側を走りましょう、さらに何人かスタッフが並走して適宜サポートをするという具合だ。さらに、70分過ぎてからは交代禁止のピットクローズとなり残り10分は全員がひとりで走るのだが、その際のスプリント、もがきは禁止。
そんなゆる具合のイベントにも関わらず、実業団チームやら大学の自転車部などガチなチームが半数くらい参戦していた。こいつらは自転車から気合の入り方から体つきから全部違うのである。

さて試走が終わるとほとんど休む間もなく本番開始である。
うちは、僕が先発、長男が後発で、3周ごとに交代しよう、と決めて、最初のスタート地点は僕が行った。
スタート地点に集合してから5分くらい時間があって、その間、注意事項などの説明があるのだが、その時に、バルセロナ五輪の自転車競技出場選手やらレスリング銀メダリストやらガレッジセールのゴリやらも参加しているということを聞かされた。元オリンピアンは名前を聞いても失礼ながら「誰?」だし、みんなヘルメットやらサングラスやらしているので、誰がゴリなんだかさっぱりわからん。それなりの有名人が出場しているのは驚いたが、もうここまでくるとミーハー心どころではなく、これから走るレースのことでいっぱいである。
そしてスタート。まあ、こちらも自転車に特化したトレーニングをしているわけではないし、ゆるっと走ろうかなとは思っていたんだが、なんでかねえ、、レースが始まるといつものくせで熱くなってしまうのは。
ゆっくり走り出したらいきなり後方からすごいスピードの集団がぐわーっと抜いていく。
この俺様を抜き去るとは何事だ!とばかりに熱くなり追走。もがくもがく。あっという間に脚はタレはじめる。これは結構つらいぞ・・と思う間に3周回でピットイン。
さあいよいよ、息子のデビューだ!いけ!と送り出すと、ピットアウトのところで何やら係員ともめている。行ってみると、グローブがないから出せません、だとよ。さっきまでグローブしてたのどうした?と聞いたら、どこにもないっていうので、急遽僕のグローブをはめさせ送り出す。結局息子のグローブは僕らが荷物を置いている場所に置き去りにされていた。
さて、無事に(?)送り出し、息子の激走っぷりを見に行くと、まるで買い物にいく主婦のように平和に走っている。あーこれじゃあゴボウ抜かれだよ・・と思い、足を回せペダルを漕げ!と檄を飛ばすが、なかなか伝わらない。
まーでも、彼もこの案外ガチぞろいなレースに、1か月前に乗り始めたロードバイクで参加しているんだ、と思うといじらしくなり、何はともあれわが子はかわいい。
じゃあ挽回だ!と言わんばかりに次の交代で、ガンガンに飛ばすと、またしても1周したらタレはじめヒーヒーゼーゼー。自転車筋肉がランニングのそれと違うことはよく知っているし経験もしているが、なにぶんレース経験がないので、力の分散の仕方が全くわからん。
3周目くらいになると、速い連中に追走しているスタッフに、「右へよってくださーい!」と促され、右に寄ると、まるでオートバイかと思うスピードで連中は抜かしていく。この野郎!いい気になってんじゃねえぞこのチャリオタクが!と火がついてまたしても追走。そして撃沈。
俺に右によけさせやがって、と気持ちばかり勇ましく、体がついていかぬ。
といったところで息子と交代。
チンタラ走行の息子は、体力は十分あまっている。また高校生らしく体力だけは化け物並みなので、常に涼しい顔して走っている。この時点で出し切ってしまった僕は、「お前、次4周行けるか?」と鬼の提案。すんなり「いいよ、別に」と言われ、息子にキツいところを負わせる毒親と化した。
もうこうなったら、息子5周、俺1周くらいのペースでもいいかなーと思っていたらあっという間に時間はあと15分ほど。ラスト10分はピットクローズで交代不可である。その部分を息子に任せあと休んでいようと思ったが、ちょうどあと11分くらいのところで、交代のため息子が戻ってきた!
これはどう考えても、ラスト10分は俺か!俺か!といっぱいいっぱいの体を押してピットアウト。もはや後戻りはできん、けど、どうせゆるレース、順位なんか何位でもいいわ、と思っていたので、あとはゆっくりと時間をつぶそうと思っていたが、、、
僕より年上と思しきじじいが僕を抜き去った。
「この野郎!じじいの分際で!」(もちろんですが、心で思うだけで言葉には出しません)、とまた火が付き、もがいてもがいてじじいを逆に抜き去る。
この頃はもうヒーヒーいいながら顔が下を向いてしまっていた。いわゆる顎が上がらない状態。
そこへ後ろからスタッフがやってきて、「顔を上げないと危険なので上げてください」との注意が。鬼かこの人は・・と思っていると「辛い時ほど顔をあげましょう。そのほうが肺に酸素が行きやすくなるんですよ!」と優しくアドバイスをしてくれた。思わず「なるほどありがとうございます」とお礼を言う。こんなところで、ほっこり話なんかいらないんだが・・
まーでもね。普段から走ったり筋トレしたりしているので、それが自分の支えになるっていうかね。俺は普段あれだけ鍛えているんだ、という思いが精神的な支えになり、ヒーヒー言いながらも、脚は回り続ける。
最期に、同年代くらいのおっさんが女性スタッフとともそこそこのスピードで抜いていったんで、「負けないぞー!」と抜きざま追走したが、おっさんは余裕で、「えへへ頑張れ」だって。
こういう時はピタっと追走して風圧を避けるのが良いんだが、なにぶん、脚がバカになっている。
いよいよゴール直前で、奴らからもちぎれた。
まあなんだかんだいっても、残り10分で5周したが、最後のひと踏ん張りで出し切れた。苦しくても出し切れるのは、普段のトレーニングの賜物だろう。
今回、自転車競技がマラソンとは全く別の疲れ方をするんだと改めて感じた。
そして息子も諦めることなく、最期まで全うしたのは偉かった。
またこういう大会があったら出場したいと思う。
自転車をいただいたK夫人に報告をしたら、とても喜んでくれた。折角もらった自転車でレースに出れて良かった。

それにしても、自転車チームの奴ら。どこでどんな練習つんでいるんだ?
次こそは奴らをぶっちぎってやるぞ。

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