21年
オーストラリア
監督:ジャスティン・カーゼル
主演:ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ
112分
1996年に世界中を震撼させた『ポート・アーサー事件』を映画化。
いつまでも子供のような振る舞いで周囲に変人扱いされ疎まれていた孤独な青年が、無数の銃器を手に入れ凶行を及ぶまでを繊細なタッチで描く。
主演のケレイブは本作でカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞。
それも納得の迫真の演技を見せており、先の行動が読めない青年の日常と、蓄積される鬱憤と不幸に釘付けになった。
しかし、本作は実録犯罪映画として致命的な欠点を抱えている。
それは肝心の犯行シーンを一切描かずに終わるということだ。
監督の演出趣向とかイロイロあるんだろうけど、これにはかなり落胆した。
ドラマを詳細にやるなら、『エレファント』みたいに犯行シーンもしっかり描写して欲しかった。
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