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2023年09月28日12:47

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ラクサンポ315

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
二カ月後、zoomで、川口が伊藤と相談を続ける。

川口
「先が見えてきましたね。最近、自炊は順調ですか」

伊藤
「最初は面倒だと思っていたけど、やり出すと面白いですね。母親の世話をしている合間にできる料理は限られているけど、楽しいや。自分の好みに合わせられるから」

川口
「どんな料理が得意なんですか」

伊藤
「野菜炒めかな。野菜を切って、フライパンにぶち込んで、肉か魚を入れ、炒めるんだ。これがストレス解消になる。『オカあ、馬鹿野郎』なんて、叫んじゃいます」

川口
「そりやあ、すばらしい。伊藤さんの才能が見えてきましたね」

伊藤
「嬉しいな。真面目に生活することを考えないと。川口さんから紹介されたバイトはそろそろ、終わりそうだし。なくなったら、又無職になります」

川口
「そうですね。仕事を探してますか。世間では人出不足だと言ってますが、職種によって、違いますからね。介護と両立するとなると、条件が制約されますからね」

伊藤
「そうなんですよ。履歴書を書く前に条件でクリアできない。どうしたら、いいでしょうか」

川口
「自分が今までやってきた分野で、探した方がいいですよ」

伊藤
「それが困るんだな。僕は今までやってきたことって、営業だから、だれでもできることですよ」

川口
「その中で、一番好きな商品、有ったでしょう。それを扱っている分野を探しましょう」

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