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2023年08月26日00:01

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常連客の苦悩

世の中にはポイントカードの類が大好きで、
財布の中がポイントカードの図書館みたいになってる方がいますが、
中にはそういう事に全く興味がない方もいらっしゃいますよね。


「俺はさ、ポイントカードって苦手なんだよね」
「どうして?常連になって貯めたりすれば、得する事もあるだろ?」
「まあそうだけど、持ち歩いたり、会計の度に出したりするのが面倒なんだよね。
俺が長年通ってるコーヒー屋があるんだけど、初めて行った時
『ポイントカードはお持ちですか?』って聞かれたんだよね。
持ってないって言ったら『ポイントカードお作りしましょうか?』って言われたんだけど
作らなかったんだよね。
暫く通ってたら『ポイントカード作りたくないですか?』って言われるようになって、
また暫くしたら『何でいつも来てくれるのにポイントカード作らないの?』って言われるようになって、
この間行ったら『もう作っちゃったし、勝手に貯めてるよ〜ん』って言われちゃったよ」
強制的に常連認定されちゃったわけですね。


お店が繁盛するかしないかというのは、
リピーターの存在にかかっているところがありますよね。
常連客が多ければ多いほど、売り上げが安定するというのは言うまでもない事です。


そんな店側にとってありがたい存在である【常連客】ですが、
お客さんの側も全て歓迎しているわけではないようですね。


というのも、
常連として店側に認知されている事に優越感や親近感を覚える人がいる一方、
居心地の悪さを感じる人も珍しくないようですね。


コアな常連客になると、その人が店に入ってくると注文を受ける前に、
従業員が料理の準備を始めるなんて超常連もいたりしますが、
たとえ大好きなお店であっても、店側に覚えられるのが嫌で、
意識的に行く回数を減らすという、複雑な心理を抱えた【非常連客派】もいるんですね。


「俺は常連にはなりたくないタイプだね。
飲食店はもちろんの事、コンビニだって『よく来る人だ』と思われたくないから、
毎回利用するコンビニを変えているんだよ」
「判る判る。俺も常連になりたくないタイプだよ。
一人でご飯を食べていても、放っておいてほしい性格だからさ」
「ラーメン屋とかで大将に『お兄ちゃん、いつもありがとうね』なんて
常連扱いの声かけをされると恥ずかしいんだよ」
「俺もだよ。だから常連客同士が楽しく会話をしているのを見ると・・・羨ましい」
やっぱり常連客になりたいのが本音だったりしてね。


『常連客にはなりたくない』という心理はどこからくるのかという話ですが、
常連客と認識される事で【客】という大きなくくりではなく【個人】として接せられる事に対して、
緊張を覚えてしまうのかもしれませんね。


あるいは、必要以上のコミュニケーションをとらなければいけないのかと思い、
プレッシャーを感じてしまうなんて方もいるようです。


ですから店側にとっては、『今後も店に通ってほしい』という思いや、
居心地のよい雰囲気作りのため話しかけたとしても、お客さんのタイプによっては、
逆効果になってしまう事もあるんでしょうね。
これが接客業の難しさというところでしょうか。


微笑亭さん太
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