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2023年05月23日09:39

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四月の読書日記

 いや〜、もう寒暖の差が大きくてへばるわふらふら母が生きていた時には、大輪の芍薬を贈っていたのだが、それはなくなったので、自分にバラを買ってみた。道を行くと凄く手入れをされて、満開のバラをいくつも咲かせているお家を見る。うらやましいが、わたしには無理である。通りすがりのスパゲッティ屋さんに植えてあるバラ、あまり手入れされてないみたいなのに綺麗に大輪の花が咲いている。これらがお写真。

借りた本は
○ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII(文藝春秋)石田 衣良著:獣医を訪ねたマコトは、いろいろと問題を抱えているチワワを目にする。飼い主はそのチワワを、とあるペットショップで買ったという。ペットショップや病院、サロンなど、「揺りかごから墓場まで」ペットのすべての業務をビジネスとする総合商社で、急成長している。だがその裏でマコトは吐き気をもよおす現実を目にする。そのほか、トラブルに巻き込まれた女子高生ヤングケアラー、賽銭泥棒を疑われた外国人労働者、マッチングアプリを利用した美人局を描く全4編収録。いつもながら、その時の問題をうまくすくい上げるもんだと感心。ペットの問題は前から色々言われている。コロナあるあるで犬を買った人も多いみたいだが、散歩中の犬をみるとちゃんと躾がされていない感じの犬も多いよ。あとで困って捨てないでねぷっくっくな顔生き物なんだから。後、プードルだと思って買ったら羊だったとかいう話も。ひずめがあるでしょ。鳴き声違うでしょ。
○レッドゾーン(小学館)夏川 草介著:コロナを扱った「臨床の砦」の続編。第一話レッドゾーンでは内科医(肝臓専門医)の日進義信を中心とした話。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示す。彼女は看護士だったのに。第二話パンデミックの主人公千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。外科医だからと、コロナ患者には携わってこなかった千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察する。翌日、コロナ診療チームに千歳は合流した。第三話ロックダウンでは、四十二歳の消化器内科医の敷島寛治はコロナ診療チームに加わって二月半が過ぎたときからの話。病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言が医師の矜持だと思う。世の中には、コロナ患者は診ないが 、ワクチン注射にせいを出して儲けた医師もいるらしい。難関の入試を乗り越えていようが一流病院にいようが、こんなヤツはクズだ。
○名探偵の生まれる夜 大正謎百景(KADOKAWA)青柳 碧人著:いつも凝った仕掛けのお話を書く青柳氏が大正時代の有名人、与謝野晶子、野口英世、芥川龍之介、宮澤賢治などをキラ星のごとくちりばめて描く謎とき小説。よく考えるよなぁ、と思わずにはいられない。芥川龍之介の章では、サラリと「蜘蛛の糸」の主人公の名前が入っていた。
○鳥類学者の目のツケドコロ(ベレ出版)松原 始著:ご存知、カラス学者の松原先生の話。どうでも良いことを尤もらしくいうヤツは多いが、松原先生は専門的な事を噛み砕いて、しかも面白く書く名人だ。勿論広範な知識やフィールドワークに支えられての事ではあるが。自然科学者と言う方達は、そう言うのがとてもお上手だ。私事でいえば、冬の間さっぱり見かけなかったスズメが、元気に姿をみせているのは嬉しい。冬の丸い雀も可愛いが、スッキリした姿であちこち飛び回っているのも心躍る。あ、言われてみるとカラスは凄く早起きだ。今日も朝の4時頃から騒いでいた。

購入した本
 私は単行本で読んだけど、馳星周「少年と犬」」」今野敏「仁侠シネマ」浅田次郎「流人道中記」が文庫で出ている。これらはおすすめ
●乱都(文春文庫) 天野純希著:百年に渡って泥沼の争いが繰り広げられた京を舞台に、裏切りと戦乱の坩堝と化した都に魅入られ、果てなき争いに明け暮れた七人の男たちの生きざまを描いた連作短編集。京都という街に焦点を絞って戦乱お様子を書いている。武士だけではない町人も巻こまれてゆく。はじめは戦さで儲り、いい気になり気が付けば先頭で戦う人になり、あげくが妻子も失うのだ。
●刀と傘 (創元推理文庫) 伊吹 亜門著:慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く江藤新平である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱の陰で生まれた不可解な謎から、論理の糸は名もなき人々の悲哀を手繰り寄せる。名前を初めて見る作者だが面白かった。風采の上がらない飄々とした鹿野は、実は剣の達人でかつ、優れた推理力の人間なのだ。めずらしい時代、めずらしい主人公、続編はでるのかな?

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