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2023年03月05日10:03

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二月の読書日記

 COPDの定期検診と薬を貰いに病院に。いつも終了後に病院内のスタバに寄るのだけど、今日のスタバは桜尽くしで春がきていたわーい(嬉しい顔)梅も良いけどおっかなそうで、能天気そうに見えて哀愁のある桜が好きだよ。行き帰りに通る交番はずっと工事してたけど、リニューアルっていうのかな、姿を表した。なんだかモダンでかっこいい。以前はコンクリートの、本当に箱という感じだったけど。KOBANは英語にもなっている。
 よく行く瑞穂図書館の前の公園にある盛土は古墳らしいことに最近気がついた。4つあったうちの残存する2つのうちの二つ。円筒埴輪も出土しているらしい。表土が流失してしまい、低〜い。そして草ぼうぼうだけどね。小学校高学年くらいの郷土の歴史を学ぶ年齢には名古屋というか愛知県在住では無かったので、私が知らなかっただけかも知れない。うちの馬鹿息子は知っていた。

図書館で借りた本
○文車日記新潮文庫)田辺聖子著:「古事記」「萬葉集」から若山牧水まで、民族の遺産として私たちに残されたおびただしい古典の中から、著者が長年いつくしんできた作品の数々を、紹介し、味わい深い古典の世界へと招待してくれる名エッセイ集。なんだか急に田辺聖子さんのこの本が気になって図書館で予約。昔の文庫本特有の小さなポイントの文字。10ポイントくらいかな。だからもう内容がビッシリ。日本の話だけでなく聖書や漢詩も掲載されているという盛りだくさんさ。それらを宝石を箱から取り出して、丁寧に磨いて見せてくれるような本。わたしは、日本の古典にみられる美しい言葉の連なりが好きだな。意味がよく分からなくても良い音楽を聴いているような感じがする。
○つながりません スクリプター事件(角川春樹事務所)長岡弘樹著:スクリプターとは、映画の制作現場において、撮影シーンの様子や内容、物語の繋ぎなどを管理する役目。記録とも呼ばれる。監督のおれは、スクリプターの真野(まの)韻(ひびき)と初めて組んで撮影を行っていた。「つながりません」が口癖だと聞いていた。というスクリプターが探偵役なのだ。たしかに世の中には一見普通につながっている様でも、よく考えると繋がらない話というのが多いな。「教場」以外の本も面白い長岡弘樹氏だ。
○ロータスコンフィデンシャル(文藝春秋)今野敏著: 外事一課の倉島は、「ゼロ」の研修帰りのエース公安マン。ロシア外相が来日し、随行員の行動確認を命じられるが、同時期にベトナム人の殺害事件が発生。容疑者にロシア人ヴァイオリニストが浮かび上がる。一方、外事二課で中国担当の盛本もこの事件の情報を集めていることがわかる。なんだか急に無能になった様な倉島にびっくり。まぁ、慢心ということもあるかも知れないが、前の話との落差に驚く。話は国際的だが←外事だから当然だが、ちょっと広げすぎたかな。
○新宿花園裏交番 ナイトシフト(祥伝社)香納諒一著: 歌舞伎町ゴールデン街に接するジャンボ交番の若手、坂下浩介と内藤章助は、コロナで静まり返った街でカラスが我が物顔にふるまう苦情を受けた。だが、巣のあるビル屋上には白骨死体があった。現場の老朽ビル群は、反社不動産屋同士が再開発を巡って暗闘。折しも日本初の官公庁クラスターが所轄署で発生して、周囲の署が連携する不規則な体制で捜査は進められることになった。前回の「裏交番」では主人公だった坂下は今回は登場人物の一人に過ぎない。一晩でこんなに色々な事件が怒る大都会は大変だと思った。坂下君、適当に力が抜けている共感できるキャラクター。
○闇の聖域 単行本(KADOKAWA)佐々木 譲著: 警視庁を退職して満洲・大連警察署特務巡査となった河村修平は、初勤務早々、殺人事件の捜査に携わる。被害者男性の首には頸動脈を狙ったような傷があり、修平は東京で起こった殺人事件との類似に気づく。久し振りに読む佐々木氏の著作だが、青年ルカが登場すると、首の傷、治癒の速い体質、出身地というところでバンパイアものだと気がつくと展開が読めるのは残念涙
○刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い(実業之日本社)葉室麟著: 時は平安中期、朝廷きっての貴公子でありながら、「さがな者」(荒くれ者)と呼ばれた藤原隆家は、花山法皇や藤原道長らとの「闘乱」(喧嘩)に明け暮れる日々を送っていた。道長との政争に破れ、自ら望んで任官した九州・大宰府の地で、隆家は、海を越えて壱岐・対馬を蹂躙し、博多への上陸を目論む異民族「刀伊」の襲来を迎え撃つ。思いがけなくも武闘派の貴族の話で面白かった。あまり知られていない、というか朝廷が無視した侵略戦争だったのだよ、これは。
○曲亭の家(角川春樹事務所)西條奈加著:当代一の人気作家・曲亭(滝沢)馬琴の息子に嫁いだお路。横暴な舅(しゅうと)、病持ち・癇癪(かんしゃく)持ちの夫と姑(しゅうとめ)にふり回されながらも己の道を切り開いていく。。大抵は無学な女が頑張ったな視線で難行苦行が描かれるが、そこは西条氏らしく、その中でもいうべきことは言った上で、前向きに取り組む路の姿勢が良いな。
○婿どの相逢席 (幻冬舎)西條奈加著:これぞ西条奈加ワールド。小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、相思相愛のお千瀬の生家、大店の仕出屋『逢見屋』にめでたく婿入り。誰もが羨む逆玉婚のつもりが、祝言の翌日に、「鈴之助、今日からはおまえも、立場上は逢見屋の若主人です。ですが、それはあくまで建前のみ。何事も、最初が肝心ですからね。婿どのにも、しかと伝えておきます」と言われる。与えられた境遇を受け入れ、商いの切り盛りに思い悩むお千瀬を陰で支える鈴之助。まあ、こんな状況だとかなり凹む。いじけて放蕩三昧になるか、趣味に生きるか、女をつくるかだろうが、自分のできる範囲で頑張る鈴之助。お千瀬の対応も素晴らしいな。普通はこんなふうにはいかない。

購入した本
●バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課 (小学館文庫) 松嶋 智左著:T県警大貫警察署内のトイレで、地域課の巡査、静谷永人が首を吊っているのが発見された。拝命して三年の若手警官の自殺に、衝撃が走る。事態の調査にあたるのは県警本部に新設されたばかりの警務部事件課のメンバーだ。キャリア部長が実績を残そうと作ったお飾り部署に寄せ集められた六人。その責任者となった明堂薫警部補は奉職三十四年のベテランで、個性豊かな捜査員たちの取りまとめに苦労をしつつ、調べを進めていく。これと平行して誤認逮捕の疑われる事案も発生。警察官であったという過去と女性であることを駆使して描かれている。ちょっとごちゃごちゃし過ぎた感じで、はじめの部分は読みにくいが、だんだん乗って来る感じ。
●夜の署長3 潜熱(文春文庫) 安東能明:北新宿の路上でホストが暴行された。新宿署の古城美沙巡査部長は、入院したホストに話を聞くため医大病院でベテラン警部補・下妻晃と合流する。その時、病院理事長が銃撃された。白昼堂々起きた衝撃の射殺事件の黒幕は、何者なのか。新宿の裏も表も知り尽くした“夜の署長”こと下妻は昭和のおっさんの理想かもしれないな。
●0から学ぶ「日本史」講義 中世篇(文春文庫) 出口治明著:前月に引き続いての講義。わたし達は北条政子として知っている方も、この呼び名は頼朝の死後のもので、頼朝にきいたら「誰やそれ」というだろうというくだりなど。当り前だが見過ごされていることもあって面白い。
●ストラングラー 死刑囚の悔恨(ハルキ文庫)佐藤青南著:冤罪を証明しようとしていた死刑囚・明石陽一郎が、別件で、殺人事件を起こしていたことを知った刑事・簑島朗は明石に感じ始めていた信頼を失う。簑島は精神の安定を喪い、“ストラングラー”に射殺された先輩・伊武孝志の幻影をみるようになる。そんな折、デリヘル嬢がアパートの空き部屋で殺される事件が起きる。今度こそ“ストラングラー”の仕業なのか? こんな刑事ばっかりで大丈夫なのか?
●琥珀の闇 警視庁文書捜査官(角川文庫)麻見和史著:千代田区の東京文学博物館の敷地内で、封筒に入った奇妙な文書と写真が発見された。それは拉致監禁を匂わせるような、事件性が高いものだった。おなじみ文書解読班にライバル出現。

 浅田次郎の「流人道中記」が文庫になった。借りて読んでおもしろかった本。
 海外の翻訳ものは文庫でもめっちゃ高くなった。お気に入りでシリーズもののラーシュ・ケプレルの新刊を買おうかどうしようかずっと迷っているげっそり

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