安倍元総理・・・

　今日は、宇都宮は良い天気でした。
　日差しはありましたが、それほど暑くもなく、心地よい風が吹いていました。
　ここのところ足が痛かったり、暑かったりで、中々行けなかった
　馴染の焼きそば屋に行こうかと思いました。
　歩いて行くと、20分弱と言う感じです。
　心地よいとは言っても、やはり歩くと汗が出ます。
　店に着いて汗を拭いながら焼きそばを待っていました。
　途中、２人連れの客が来て、更に持ち帰りを頼む２人連れが来ました。
　持ち帰り用の焼きそばをパックに入れながら、
　焼きそば屋の小母さんが、安倍元総理が撃たれて倒れたと
　ラジオで言っていると言いました。
　驚いてスマホのニュースを見ましたが、まだ報じられていませんでした。

　その店にはテレビがありません。
　ラジオのボリュームを上げてもらって聞き入っていました。
　その時点では、散弾銃との話もありましたし、心肺停止との話も流れていました。
　突然飛び込んで来た大きなニュースに、
　世の中何が起こるか分からないねと言いながら焼きそば屋を出て来ました。
　家に着いて、テレビを点けましたが、状況は余り変わっていませんでした。

　その後病態はどうかなぁと思って、時々ニュースをチェックしていましたが、
　夕刻、ＮＨＫは、安倍元総理が亡くなった事を報じました。
　昭江夫人が病院に到着するのを待って、息を引き取ったのかも知れません。

　既にご承知の方も多いかと思いますが、僕は、安倍元総理は嫌いでした。
　お亡くなりになった事はお気の毒だと思いますし、
　亡くなった人を悪く言わないとの風潮も分かりますが、
　それと政治的な批判は別です。

　安倍元総理は、
　歴史修正主義の下に復古主義の政治を行って来ました。
　以前、僕は遅れてきた軍国少年と言っていましたが、
　戦争の悲惨さが分っていたのか、いなかったのか、
　ともかく防衛費の増強を進めて来ました。
　また、極端な嫌韓の外交を行い、日韓関係をこれまでにない緊張状態にしました。
　更に、アベノミクスと自称していた経済政策は、貧富の格差を拡大しました。
　そして、極端なお友達政治は、モリカケ問題なども起こしましたし、
　霞が関の官僚たちの劣化を招いたように感じています。

　犯人について、現在分かっている事は、
　犯人が41歳になる元海上自衛隊員である事、
　使用したのが手製と思われる銃である事、
　犯人は、「政治的信条以外の安倍元総理の態度に不満を持っていた」と
　述べている事程度です。
　安倍元総理は、憲法９条を改正し、自衛隊を明記する事を進めて来ました。
　その安倍元総理が、元自衛隊員に銃撃されると言うのも、何か皮肉な感じもします。
　犯人は、銃器を自ら作っていたようですし、
　かなりの近距離から撃っていますので、確信犯でしょう。
　もっと、詳しい動機があるように思いますが。

　明後日の参院選にどのような影響が出るのか気になっています。
　犯人の動機などが、一応報じられていますが、
　政治的な影響を極力抑えようとしているように感じました。
　それでも、与党側に有利に働くのではないかと思いますが、どうでしょうか？
　
　安倍元総理の逝去を受け、
　自民党内の派閥も再編されるのかも知れません。
　これまで安倍元総理を担いで来た、右派の政治家たちは、
　どのような動きになるのかも気になりますが、
　いずれにしても、参院選後なのでしょうね。


【今日の一句】
　うっとりと　余韻にひたる　朝ぼらけ