サラダ記念日・・・

　今日のニュースを見ていたら、
　歌人の俵万智さんが、1987年に「サラダ記念日」を出版してから
　35年になるとの記事がありました。
　「サラダ記念日」は、出版されると280万部のベストセラーとなり、
　1987年度ベストセラーランキングの第1位となっています。
　「男はつらいよ」シリーズにも「寅次郎サラダ記念日」と言うのがありましたね。
　タイトルにもなった有名な短歌が、
　『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』ですね。
　この歌は、教科書でも採用されていたとの事です。

　僕は、1987年は勤めていましたし、結婚して次男が生まれた翌年です。
　結構忙しく仕事をしていましたが、何故かこの「サラダ記念日」を買って読みました。
　話題になっていたので、ミーハーとしては読んでみたいとなったのかも知れません。
　読んでみて、口語短歌なので分かり易くて、
　当時の若い女性の瑞々しい感性に触れたような気がしました。
　今でも覚えている歌が何首かあります。
　もちろん完全に覚えていた訳ではなくて、ネットで確認しましたが。

　大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買物袋
　「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
　「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
　「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」

　僕は、短歌をキチンと勉強した訳ではありませんから、
　詳しくは分かりませんが、
　日常使っている言葉で表現しているのが新鮮な感じがしました。
　店名や自分の名前などを自然と読み込んでいるのも分かる感じがしました。
　あるいは、石川啄木が世に出た時の世間の反応も、
　このようなものだったかも知れないなぁと思った覚えがあります。

　友達に「俵万智って知ってるか？」と訊いたら、
　「あぁ　知ってるよ。地下鉄銀座線の浅草の手前だろう。」と言った奴がいました。
　そちらは、もちろん田原町ですね。


【今日の一句】
　特効薬　馬鹿につけても　効果ある