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2022年06月19日11:40

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『FLEE フリー』感想

〜20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿をとらえたドキュメンタリー。主人公をはじめ、周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、アカデミー賞で史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした。また、アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞している。父が当局に連行されたまま戻ることがなかったアミンは、残された家族とともに生まれ育ったアフガニスタンから脱出した。やがて家族とも離れ離れとなったアミンは、数年後たった1人でデンマークへと亡命する。30代半ばとなり、研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていたアミンだったが、彼には恋人にも話していない20年以上も心に抱え続けていた秘密があった。親友である映画監督の前で、アミンは自身の過酷な半生を静かに語り始める。監督は自身も迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民であるヨナス・ポヘール・ラスムセン〜<映画.comさんより>

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危険・警告そこそこ内容に触れていますので、ご注意下さい。

「自由」のほうの「free」ではなく「逃げる」ほうの「flee」
昨年度の賞レースで、話題となっていた本作。
アカデミー賞3部門でノミネートされつつも、受賞は逃しました。
されど、巷の感想は熱く、必見だなと公開をずっと待っていました。
エグゼクティブプロデューサーの1人にリズ・アーメッド。

冒頭・・・スクリーンに2度出てくるこの字幕。
「This is a true story」
いきなり緊張感に包まれ、主人公の物語をしっかり受け止めなきゃと気合が入る。
(でも、a-haのるんるんテイク・オン・ミーが流れてくると、ちょっと力みは緩められたけど)

始まってすぐ『戦場でワルツを』を思い出しました。
あちらは、確か、全編アニメ。でも、今作は、実際のフッテージも入ってきます。

あと、そう、今作、アニメ部分は2種類の雰囲気で、描き分けられています。
通常の過去の記憶はカラーで。思い出したくもない悲惨は記憶はモノクロで。
モノクロで影の如く抽象的に描かれる、表情無き人物たちの恐ろしさたるや。

観光ビザでロシアに入国(当時、ロシアだけがビザを発行していた)→ビザが切れる→ロシア出国を試みる

「祖国とは、そこにいることが出来て、よそに行かないで住む場所。一時的でなくずっといられる場所」
「アフガニスタンには同性愛者はいない。そんな言葉もない。だから自分がそうなんだと認めることは難しかった」
「薬を下さい。僕は男性に惹かれてしまうので直したいんです」
「密航業者に自分の人生が決められてしまう運命」
「(家族は)死んでいないのに、死んだという作り話を懸命に作り上げ、そこで号泣までしてしまう自分にビックリした」

クリップとにかく様々な事が起きる
・長男は先にスウェーデンのストックホルムに亡命。家族へ仕送りをしている。
・警官に捕まり、自分と兄は先に車から下ろされたが、女性が1人残ってしまった。
 おそらく、あの後、レイプされたであろうあの女性に何もしてあげられなかった無念。
・コンテナ泣き顔泣き顔
・不衛生極まる難民センター
・あの時もらったネックレス。あの青年の名前は?
・本当の事は話してはいけない

アミンたちが乗った脱出用ボートのエンジンが故障。しばし漂流。。。
だが、大きな船が近づいてきて・・・助けてくれると誰もが思った。
そんな中のアミンのこの想いが妙にリアルだった「僕は・・・(自分のこの立場が)恥ずかしいと思った」
船の乗客たちの行動が、やるせなくて、信じられなくて。
映像撮って、それで終わり?沿岸警備隊がやってくる。なんてこと!

※予告編
https://youtu.be/kj2kXS_Skss

ウクライナ航空→トルコ→乗り継ぎ→デンマーク→難民申請
「ようやく送還されなくて済むんだ」

一時も目が離せない。なんという人生。何度も何度もため息。
閉じ込められ、逃げ、捕まり、また閉じ込められ、逃げ・・・。
アミンのセクシャリティもまた閉じ込められていた。
デンマークにたどり着き、安堵でき、ようやく本当の自分と向き合えるようになる。
自分のセクシャリティを解放し、パートナーも見つかる。

ちょっと今回の感想、いつも以上に支離滅裂で、まとまってなくて、すみませんあせあせ
しかし、話されている言語が全くわからなかったわ。

とにかく観て下さいexclamation ×2
世界には、様々な理由で、生まれ育った国を逃げなきゃいけない人々が、いるんです。
(『ミッドナイト・トラベラー』しかり)安住の地を求めて。今も、この瞬間にも。。。
おそらく、今年のベストテンに入ってくる唯一無二の衝撃作!!!!! 4.5☆

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