■山行概要
◆【中央本線沿線】
百蔵山(1003m)
◆2022/3/5(土)晴れだけどかなりの霞、気温/5℃(早朝)〜23℃(昼間)
ほぼ無風、湿度はかなり乾燥(静電気がヒドイ)、全備重量10.3kg
杉花粉濃度/鼻水止まらない、落ち葉堆積度/足首まで埋まるレベル
◆所要時間5:30(コースタイム4:00)、累積標高差835m、歩行距離8.8km
◆7:35/猿橋駅(標高326m)を出発⇒8:15/百蔵山登山口(バス停)⇒8:25/
浄水場分岐、西ルートへ⇒8:35/「キレイなトイレ」(ここでウンコと
ウェアリング調整で8:55まで中休憩)⇒9:35/富士見スポット?(ここで
9:55まで中休憩)⇒10:25/百蔵山(標高1003m)登頂、ここで11:10まで
お昼休憩⇒12:05/百蔵浄水場前で12:10まで小休止⇒12:25/浄水場分岐
⇒13:05/猿橋駅(標高326m)に帰還
◆写真はYAMAPへ↓
百蔵山
https://yamap.com/activities/15972817
「中央本線各駅停車の山歩き」、第3弾は猿橋駅から歩く「百蔵山」に行ってきました！1月に「鳥沢駅から歩く扇山」と「上野原駅から歩く(バスも使ったけど)生藤山」に行ったので第3弾なのですが、昨年6月に「大月駅から歩く岩殿山」に行ってるので、実は第4弾だったりするんですけどね。ではいつも通り前説から。
【前説】
いやー、今年の冬は久々に寒かったですよ。なぜ過去形かと言うと、この日記を書いている3月中旬はもう、日中20℃越えとか、暖かい通りこして「暑い」ですから！宮崎では気温28℃とか、過去最高値を記録してたりしますしおすし。
さて、1月と2月は寒波が居座って日本海側や北海度は大雪だったし、太平洋側だってホントに寒かった。あまりに寒いと山も行く気がせえへんのよ。元々自分は冬は山やらない人なので(冬の期間はもっぱらスキーです)。上述の通り、1月のアクティビティはまずは成人の日の三連休、二泊三日のスキー旅行から。翌週末より自分内企画、「中央本線各駅停車の山歩き」がスタート。まずは鳥沢駅からの扇山へ。翌週はうけもち登山部の年始山行イベントで、同じく今度は上野原駅からの生藤山(笹尾根)縦走へ。
当初はその次の週に今回の百蔵山に行く予定だったんです。でも寒いし、毎週末家を空けるのは良くないなあと、家庭に配慮して山行を自粛。翌週、2月の1週目の週末にズラすも、この日も寒すぎて行く気が起きない。だって現地の気温、マイナス4℃とかなんだもん。しかも風速7m/sの風。つまり体感温度はマイナス11℃ってことです。そこまでして行きたい山か？と聞かれると「ノー」と答えざるを得ない。自分の中では登山ではなく運動不足解消のためのちょっとした山歩き、って位置づけですから。
で、2月の2週目。建国記念日の3連休はまたまた二泊三日のスキー旅行。次の週、今度は週末の天気がこの時期にしては珍しく雨で、中止に。気づけば2月も最終週、当初の予定から1ヶ月も経ってしまったYO！はい、ここも月初と同様、寒すぎて却下に。
あれ？もしかして2月。山行回数、ゼロじゃね？マジかー！寒い時期にJR中央本線沿線の低山をザッと一舐めしてしまおう、って目論んでたのに、全然進捗してないじゃないか！今度は毛虫が出る前にもう一回、岩殿山に行き直そうと思ってたんですが、日程的に無理かも知れんなあ。勿論、相模湖駅から歩く石老山も無理っぽい。だって三月は既に週末の予定がほぼ埋まってるんだもん！とにかくこれ以上後ろに伸ばすのはダメだ。花粉が飛び始めると登山どころじゃなくなるし。ここは何としても3月の1週目、課題をクリアしてしまおう！
ってな経緯がありましてね。さて、本編です。
【本編】
はい、山行当日。いつも通り地元駅を始発電車で出発。横浜線で八王子に出て、中央本線に乗り換え。乗る電車は扇山の時と同じですね。猿橋は鳥沢の次だから、一駅だけ遠いです。この日の天気予報は日中、かなり気温が上がるとのこと。海側の地元の予報でも午後は23℃を超えるらしい。一応1000m超え山なので、単純計算でも気温は17℃は下回らないってことか。すると標高の低い麓はもっと暑いってわけだな。
ウーン、着る物。悩ましいなあ。季節的には山ではまだ冬なので、多めに着込んで途中、脱ぐしかあるまい。で、この対応は大正解でした。猿橋駅で下車、駅舎を出て外のベンチで身支度をしていると猛烈に寒い！手はグローブをしていないと指が痛くなってくるレベル。朝7時台は気温2〜3℃ってとこかな？支度が出来たら7時半過ぎ、猿橋駅を出発。歩きだす。なお今回、ソロですよー。
甲州街道を右折して少し歩いたら、桂川に掛かる橋を渡って行く。目線を上げると正面に中央道の赤い高架橋、奥には今回の目的地である百蔵山の嫋やかな山容が見える。その右側、逆への字に凹んだ稜線を繋ぎ、1月に登った扇山が。うーむ、この距離感。そりゃあ普通は扇山と百蔵山、二つ繋げて一回で縦走するよねえ。
桂川を渡り、中央道の高架下を潜り、しばらく車道を歩くと、今度は左手に岩殿山が見えてきた。ほう、東側から西側を見るとこんな山容なのか。前回の大月駅前から見える景色しか知らんからなあ。そして稚児落としとの間にある天神山、結構北側にあるのね。山頂の送電鉄塔が良い目印ですぞ。そうそう、前回は最短ルートが通行止めになっていて、今回見えた景色側の方まで相当歩いてから山に取り付いたのでした。このルートならもしかして、大月ではなく猿倉から歩いた方が近いんでねえか？
しばらくは舗装路を歩いて標高を上げて行きます。山の麓のかなり上の方まで集落があるので、おそらく今回の山行、扇山の時と同じで標高の殆どは舗装路歩きで稼ぐことになりそうだ。しばらく歩いて行くと大きなグランドの横に出た。バス停があり、「百蔵山登山口」と書いてある。駅からバス移動だとここで降りるんやね。
道路を左折して細い道を歩いて行くと分岐点が出てきた。標識はどちらも「百蔵山と書かれており、それぞれにトイレのマークがついている。事前情報では右側ルートの途中にある公衆トイレは冬期は水道を止めているので、使用不可とのこと。左のルートを選択、今回は時計回りの周回コースを歩くことにする。
民家と民家の間の細い舗装路をえっちらおっちらと登って行く。かなりの斜度だ。気温も上がってきて全身から汗が出て来た。しばらく登るとトイレの案内が出てきたので、ここでウェアリング調整をすることにする。なおトイレ、事前情報では「非常にキレイ」と口コミで評判なのだが、実際はそれ以上だった。ここ、公衆トイレではなく、どうも民家が離れを改装して「トイレを一般公開」しているみたいなのです。
なので普通の家のトイレそのまま。床はシートが張ってあって土足OKとの案内が。チップ式で利用料は1回100円。むしろこのレベルなら100円は安すぎるんじゃないか？山の中でこんなキレイなトイレやぞ？しかもウォシュレット付きですよ！せっかく100円払ったので迷わずウンコする。これで山中、便意と戦ったり、過去2回あったウンコ撤退の心配もないだろうて。
道路を挟んでトイレと反対側。ここには斜面に何やら椅子とかソファが設置してある。何だろ？と見に行くと直ぐにわかった。富士山のビュースポットでした。ここに座れば富士山を眺めながら休憩が出来るんですね。ちなみに結果論的に今回、富士山を拝めたのはこの場所が最初で最後でした。
さてと、行動再開です。やっと土の道が出てきた。んがー、長ったなあ、舗装路歩き。登山道の作りは扇山とあまり変わらないですね。沢筋のルートを源頭まで詰めたら、あとは山腹を九十九折のルートで登り稜線に出る。途中、ベンチの設置してあるビュースポットがあったので小休止を取りましたが、午前中9時台の時間帯でもう、春の霞が！晴れているのに遠方はボヤけてしまってあまり良く見えない。これじゃあ山頂からの眺望も期待しない方がよさそうだよねえ。
稜線から山頂までは10数分程度の道程。山頂は扇山と同様、なだらかで広々しており大休止適地。ですが、個人的にはもう少しベンチやテーブルが欲しいなあ。特に冬の時期、お昼時は霜柱が融けて地面がドロドロになっていることも多いので、テーブルはともかくベンチは欲しいかな、と。
扇山の時と同様、時間が早いので山頂ではお昼にせず、軽く食べたら下山開始。扇山への縦走路を外れ、急斜面を下って行く。地図にも「急坂」と記載があったが、予想以上に急坂だった！ずっと鎖が張ってあるが、鎖を掴まなければ降りられない。木の根が張った歩きにくい斜面に落ち葉が大量に堆積している。とにかく落ち葉が滑る！というか、足を置くと堆積物が下に流れ落ちるので、めっちゃ歩きづらい！鎖の無い斜度になってもこの落ち葉の堆積はずっと続いており、足首以上の深さの落ち葉ラッセルを強いられることに。
何でこんなに溜まってんだろ？普段誰も歩いてないのかな？トレッキングポールを持っていたにも関わらず、途中で3〜4回もスリップして転倒してしまったYO！まあ、落ち葉の上なので極端に汚れることはありませんでしたが・・・。
土の道が終わり舗装路に出ると、右側にコンクリートの大きな施設が。浄水場である。今回のコース、百蔵山と集落の間に浄水場があって、この浄水場を回り込むように両側にルートが付けられているのだ。浄水場の縁沿いに道路を下って行くと、分岐点に出た。例のトイレの表示が両方に付けてある場所だ。ここから猿橋駅までは行きと同じなので、来た道を戻る。途中、景勝「猿橋」でも見物して帰ろうかと思ったのだが、花粉症が酷くてそれどころではない。
駅に戻ったら荷物整理と身支度を済ませ、駅前の小さな料理屋でお昼ご飯。電車が1時間に1本あるかないかのダイヤなので、ここでビールを飲みながら飯を食って時間調整。夕方16時前には帰宅しました。
さてさて、花粉症の季節が終わるまで「中央本線各駅停車の山歩き」はしばらくお休みかなあ。交通アクセスの良い近隣の里山はもう、杉の木ばっかりなんだもん！マジで死にまする。それとこれからの季節、低山はどんどん暑くなってくるしね。
次回は春分の日の三連休を利用して、北横岳で雪上自主トレーニングの予定です。
■写真解説
��JR中央本線の猿倉駅を出発、桂川を渡る橋の上から見る百蔵山。嫋やかな山容をしてますね。赤い橋は中央道です。
��冠雪した富士山。を、綺麗に拝めたのは早朝の僅かな時間帯のみでした。
��秀麗富嶽十二景の7番目にあたる「百蔵山」の山頂。天気は晴れでもやはりこの時期、霞がかかって富士山は拝めず。
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