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2022年01月19日11:25

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韮山反射炉

2015年に「明治日本の産業革命遺産」として23の産業遺産が世界遺産に指定された。その構成遺産のひとつである韮山反射炉が伊豆の国市にある。

反射炉とは鉄を溶かす炉のことで、その鉄を使って大砲を作った。
江戸時代の日本は十分に強度のある鉄が作れなかったので、最初は国産の大砲が作れなかった。それを解決する最新技術が反射炉で、薩摩や長州藩も同じ頃に反射炉を建設している。
存在は昔から知っていたが、そもそも反射炉の仕組みがわからなかったあせあせ(飛び散る汗) 太陽光でも使うのかしら…くらいの想像どまりあせあせ
でもそういった光の反射ではなく炉の内部の天井に熱を反射させて高い温度を作り出して鉄を溶かすものだった。大学で自分は伝熱工学を専攻していたのだが、ちょっと恥ずかしいかも表情(あせり)
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この中の空洞の天井が亀の甲のような湾曲をしていて反射する。

溶けた鉄は炉の下部から流れ出す。フォト
それを型に入れて冷やし固めた後、水車の動力で2週間程度をかけて中をくりぬいて大砲を作った。

江川英龍が幕府の命を受けて造った工場で、1857年(安政4年)に完成した。実際に鉄を溶かした反射炉はこの韮山反射炉しか残っていない。お台場に設置された大砲はここで製造された。

田園風景の中にポツンと反射炉が建っている 想像をしていたが、意に反して随分と気合の入った整備がされていた。建物が新しいから、きっと世界遺産に指定されて再整備されたのだろう。

イギリスの遺跡等には時々あったが、立派なシアター設備があって前述の仕組みをわかりやすく説明してくれる。これはなかなかよくできていた。
ちょっと残念だったのは、この部分でお金を使い果たしたかなぁと思えたこと。当時の世界情勢とか日本の技術力や幕府の対応についても説明があったらもっと良かっただろうになぁ…今後に期待しよう。
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お勉強した後は激しくボタン雪が舞うなか現物を見学しておしまい。
自分はこういったのは大好きだが、カミさんにはイマイチだったみたい。
まぁガマンしてくれ!

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