ど年末である。気が付いたら12/30である。
いつも、年末は駆け足で過ぎていき、年内にやっとかねば、の気ばかりが焦り過ぎていくもの。今年も例年と変わらずそんな感じで、もう残り２日間。
今年はいろいろありすぎて、心が追い付けないところもあったけれど、あの地獄の豊洲プロジェクトを10月にリタイヤしたおかげで、時間的精神的には余裕のある年末を過ごせたというところか。
僕が好きなスポーツに関しては、野球はヤクルトが優勝、オリックスとの激闘の日本シリーズを制したことが実に感動的だった。リーグ優勝を決めた時は、豊洲で時間的精神的な余裕が一切ない時期で観れなかったのであるが、その後はリタイヤしたことにより、ＣＳをヤフオクで購入して２試合観に行ったし、日本シリーズは全試合をしっかりと観戦。最後の最後で、その歴史的瞬間に立ち会えたのが嬉しい。
相撲は、照ノ富士の横綱昇進と白鵬の引退があった。ラストを飾る九州場所は、ひとり横綱の照ノ富士優勝という味気なく面白くない幕切れではあったものの、ちょうどリハビリを兼ねた在宅勤務中だったこともあり、昼間の幕下の取り組みくらいからＢＳでテレビ観戦して、満足である。幕内の取り組みは面白くなかったものの、十両がかなり見ごたえがあり、これはこれで面白い場所である。
その他、東京オリンピックがあった。コロナ禍の中の開催で、もうやんなくていいよーという倦怠感はあったが、蓋を開ければ、自粛の中の開催で、バカみたいに騒ぐ奴もなく、じっくりと観戦できる実によい環境の中での開催になった。加えて、日本空前のメダルラッシュ。もう全種目全試合みたいくらいに面白い大会となった。
さて、そんな中で、もう1つ、心残りは競輪である。
今年は、競輪をやろう！と思っていたんだが、結局、日本ダービーの入場の抽選に当たったものの、突如の緊急事態宣言で無観客開催になり、そこからモチベーションが落ちてきた。
そうこうしているうちに12月である。もう、１年の締めくくりであるKEIRINグランプリが開催してしまう。
静岡競輪では、KEIRINグランプリ向けの特別競輪が開催されだした。
んで、一昨日はガールズグランプリ。結果をYoutubeで観る。あの、高木真備ちゃんが、ガールズ女王の児玉碧衣やオリンピアン小林優香を制し堂々の優勝。マキビーム！というぶりっ子芸を持っている天然キャラなのに、どうしてどうして、、ガールズグランプリを制してしまった。
そして昨日はヤンググランプリ。これは、デビュー直後の新人による頂上決戦で、野球でいえばジュニアオールスターのようなもの。選手も知らない若手ばかりなのだが、既に競輪祭などのＧ１に出場している選手もいて、グレードはＧ２だが、Ｇ１に匹敵するくらいのレベルではないか？
これは小原佑大という青森の選手が優勝したが、どうもスポーツ新聞などによると、パリ五輪を目指しているらしく、ナショナルチームに所属していて今月の全日本トラック選手権でも優勝したとのこと。
しかし昨今、なんでもかんでもオリンピック目指すになっている競輪界はいかがなものかと思う。競輪はプロスポーツであり、しかもお金をかけるというギャンブルスポーツ。そこに特殊性とえげつなさがあり、だから面白いものなのだが、その世界にわざわざ「クリーンなアスリート」の要素を持ち込む必要があるんだろうか？
観客は、自分の金を賭けてあぶく銭を得ることに躍起になり、選手は勝って少しでも高い賞金を得るために血眼に勝負に徹する。だからこそ、いぶし銀を通り越して黒光りするような迫力があると思う。
そういう意味では、ガールズの児玉碧衣選手なんかは、「競輪で金を稼ぐ」と公言し、それに徹しており、オリンピックのオファーなどがあっても「その期間は稼げなくなるから」という理由で断るらしい。まさに、昭和の頃のようないぶし銀の輝きを放つ豪傑選手を、この女子選手が誰よりも体現している。
前置きが長くなった。。それで、KEIRINグランプリである。
とりあえず、前日29日に、スポーツ新聞を買い、出走選手およびインタビュー、記者の予想などを眺めていた。出走する選手は
�‐庄才�士
��郡司浩平
�Ｊ晋狭�多
�じ点�優作
�ズ監�慎太郎
��守沢太志
�У氾賃麑�
�┰標�陽一
��清水裕友
さすがに早々たるメンバーである。
競輪は、年間通じてじっくりみていかないと、実績・コンディションなどはわからない。僕が日本ダービーを観ていた頃は、松浦優勝の、郡司２着で、実際に開催を通じてこの両名が、常に有力候補として名前があがっていた。
それに清水は、松浦のウマとしては相当優秀であることも何となく知っていた。
松浦は前回出走した広島競輪では、４日間すべて１，１，１，１の完全優勝。だとすると、松浦から流すのが妥当かなあ・・と考えていたんだが、、
グランプリメンバーは誰をとってもその年の最高実力者であるから、予想が逆に立てづらい。よほどのコンディション不良ではない限り、誰をとっても実力が同レベルだし、プレッシャーを跳ねのけ勝ち上がるという経験をしてきた選手たちだからだ。
僕個人としては、平原の男気に惚れているし、ＧＰ出場回数も実に12回、なのに一度も取れていないため、ファンとして取ってほしいというのがあるが、競輪は、「心情的に取ってほしい」というのと「現実問題取れるかどうか」というのは厳密にわけて考えなければならない。自分の大事なお金を賭けるのだから。
そもそも買うかどうか迷っていたんだが、30日になって、やっぱり今年最後の一大決戦、外れても良いので買っておきたい、と思い、京王閣の場外発売に行くことにした。
息子２人を連れて、京王閣のある京王多摩川へ。もし今日、車券が当たったら、ごちそう食べて帰るぞ！と子供たちに約束した。
そこで、長男に、「１〜９のうちで思いついた数字を２つ言って」と言ったら、「８と３」。
��は確か平原じゃないか？�┐禄標�だったかな・・？と思い、途中でスポーツ新聞を購入したら、確かに平原、宿口の関東ライン。関東ラインは�У氾弔鮴莵圓法↓┰標�、�Ｊ晋兇畔造屐Ｇ磴辰真景垢砲癲�関東ラインを推している解説者がいた。
ひょっとしたら、いい線いっているのでは？と思う。
宿口といえば、まさかの予想を覆しオールスターを優勝して大波乱を起こした選手。だが、この時、テレビに出演していた武井壮が、出走前に「宿口が面白い。波乱を起こすかもしれない」と言っていたそうで、今までは実績が伴わなかったが、着実に実力者になっているということでは？
ということは、関東ラインに乗っかるのもいいかも。。と気持ちが固まり始める。
ただ、佐藤慎太郎なども45歳での出場で優勝すればヤマコーを超える最高齢記録、2年前のＧＰ覇者でもあるし、案外こういう選手がきちゃうかも・・と思ったり、守沢を妙に推す東スポ記者がいたりで、迷いが生じるが、逆にこうなれば、迷ったほうが外す。息子からの啓示を信じてみよう、と思い切って、２車単で��−�─↓─櫚�をそれぞれ1,000円購入。
もう買っちゃった以上は、腹くくるしかない。
オッズを見ると�Ｊ晋兇楼貳嵜裕い任△襦�なるほど、平原はファンに愛されているんだというのと、そろそろ取るだろうという思いは、競輪ファンには共通していたようだ。
レース展開は、
�↓キΑ碧牝�本ライン） �Л┃�（関東ライン） ��� 蔽羚颯薀ぅ鵝法´ぁ蔽欝魁�
の並びである。
さて、いよいよ出走。京王閣のモニターで選手の入場を観ている時。�じ点�が妙に気になった。
ひょっとしたら、こういうケースは単騎の古性がひっかきまわして取っちゃうんじゃないか？という胸騒ぎがする。
果たして。
展開は予想通りだが、�じ点�が、関東ラインの４番手にびったりくっついている。
ジャンまでこんな感じ。
��� ´↓キΑ´Л┃���
これは、（関東+１）ラインになっている。
ジャンが鳴り最終周回の２角あたりだったか、関東ラインがまくりを放ち、トップへ躍り出る。そのまま逃げ切れば、後は関東勢の中での勝負、となれば、足を使っている吉田は脱落し、平原、宿口の一騎打ち。ひょっとしたら！これは取れるんじゃないか！と興奮する。
が、ここで、関東ラインの４番手につけていた�じ点�が驚異的な延びを見せて、一気に前方の関東ラインを差しに行き、そして最終４角、先頭を走る�Ｊ晋供↓┰標�をついに差し切る。そのまま�┰標�はズブズブ沈んでいき・・�じ点�を先頭に後続は混戦状態。粘った�Ｊ晋兇�何とか２着に喰い込み、外から突っ込んできた��郡司が３着。
というわけで、�ぁ櫚�−�△箸いΨ覯未蚤膤阿譟�。
「古性がキナくせーんだよなー」ってブツブツ言っていたのが、本当に当たってしまうとは・・
古性がこなけりゃ、関東勢���┐妊錺鵐帖爾硫椎柔�が高かった。そうなれば、配当は��−�┐婆�2万円、�─櫚�だと約4万円だったのに〜
残念だ。今年の最後に運に見放された・・
しかしまあ、2000円でだいぶ興奮できたし盛り上がったんだから、ま、いっかという思いもある。
今年の最後のビッグレースに参加したってことが、自分自身満足するものだったので、清々しい気持ちも半分。
というわけで、来年も競輪を見守っていきたい。
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