オランダ映画らしい。
これはもの凄い傑作だと思う。
冒頭で旦那の実家に出かける準備をなかなかできない家族に旦那がイライラしてちょっとした家族喧嘩のシーンがある。
そして旦那はイライラしたまま高速道を走り、走行車線はトラックの列が続き追い越し車線に入るがそこにも遅い、というかここがこの映画のミソになるのだが[制限速度を律儀に守る]白いバンが居て旦那はついあおってしまう。
すると白いバンにブレーキをかけられてあわや追突となりそうになる。
気が動転したまま高速道を降りるとなんとその白いバンもついてくる。
道端に車を停めて話をつけようとして旦那と初老の大男は倫理観と常識の応酬になる。
飽くまで冷静にあおったことへの謝罪を求める大男と意地になる旦那。
個人的に私はそこがもの凄く気に入った。
埒があかずに警察を呼ぼうと旦那が携帯を取り出すと大男は旦那の手ごと携帯を握り潰そうとする。
堪らず旦那が手を離すと大男は携帯を車内に置いて窓を閉めてしまう。
そして助手席から降りて後部席から何やら噴霧器らしいものを取り出すと旦那にふりかけた。
旦那が逃げると追いかけてきて窓を破って車内に農薬らしきものを噴霧した。
少し走って逃げたが車内は酷い刺激臭で妻も2人の娘達も咳き込んでみんな車から降りて逃げる。
さらに物語は旦那の実家まで続いていく、
面白いのはホラーやサスペンスでよくある殺人鬼やわかりやすい変態ではなく、私たちの日常に実際に起こりそうな内容でありながら、だからこそもの凄く怖いことだ。
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