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2021年10月15日19:11

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黄色いリボン・・・

 先日、映画「勝手にしやがれ」を書いた時に、
 沢田研二さんの歌だと思ったと言っていた方がいました。
 予め書いて置きますが、桜田淳子さんの歌とは違います。

 今日は、NHKBSプレミアムで「黄色いリボン」を見ました。
 この映画をご覧になった方も多いかと思いますが、
 1949年に製作されたジョン・フォード監督作品です。
 『アパッチ砦』、『リオ・グランデの砦』と並んで
 「騎兵隊三部作」と評される第2作にあたります。
 この映画は、退役を目前に迫った年老いた騎兵隊長の
 最後の6日間を描いています。
 主人公はジョン・ウェインですが、
 1907年生まれですから、42歳の時の映画で、老け役を演じた訳で、
 とても上手く演じていると思います。
 これ以降の例えば1959年の「リオ・ブラボー」などは、
 実年齢よりもかなり若い役を演じていた事になります。

 この映画はカラーで撮影されていて、
 アカデミー賞の撮影賞を受賞しています。
 赤い夕陽の中を去って行くジョン・ウェインの姿、それを追いかける伝令など、
 とても美しい映像だと思いました。

 この当時、黄色いリボンは恋人のためにする習慣がありました。
 これを白黒で撮ったら分からなかっただろうなぁと思いました。
 ジョアン・ドルーが2人の若い士官から思いを寄せられ、それを楽しんでいます。
 「黄色いリボンは彼のために?」と訊かれ
 「貴方のためかも」と答え、
 別の士官から「黄色いリボンは僕のために?」と訊かれると
 「ほかに誰がいるの?」と答えます。
 ジョン・ウェイン演じる大尉は、退役した後改めて中佐での勤めを命じられます。
 砦に戻ると、砦中の女性が黄色いリボンを付けて迎えます。

 大尉の従卒をヴィクター・マクラグレンが演じていますが、
 酒が好きで腕力がある男くささを上手く出しています。
 ジョン・フォードの映画では、よくこのような役の人がいますね。

 邦訳を注意して観ていましたが、
 インディアンではなくて原住民と訳されていました。
 シャイアンとかナバホなど部族の名前は出て来ていましたが。

 この映画の設定は、カスター将軍が戦死した後になっていますが、
 原住民と騎兵隊の直接の戦闘の場面はなく、
 大尉は、原住民の野営中に騎兵隊が襲って、彼らの馬を全部逃がしてしまう事で、
 原住民の戦闘能力を失わせてしまいます。

 途中、騎兵隊が馬を降りて歩くシーンが出て来ます。
 以前亡父と一緒にテレビでこの映画を観ていた時に、
 騎兵は馬に乗っているより歩く方が多かったと言っていました。
 ちなみに、亡父は旧陸軍の騎兵でした。

 ジョン・フォードの好きなモニュメントバレーの風景を多用して、
 それをカラーで撮影して、晴れたシーンばかりでなく、
 稲妻が走る映像もあって、綺麗でした。

 ともかく良い映画だと思いました。
 予告編がYouTubeにありましたので、
 ミッチ・ミラー合唱団の主題歌と共に宜しければご覧下さい。
 https://www.youtube.com/watch?v=NgiymChcjSc


【今日の一句】
 眠れない 一万数えた 羊たち


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