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2021年09月02日12:35

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ラクサンポ212

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
川口がパソコンに向かっている。次の依頼は履歴書を書くのを手伝うことだ。Zoomで相談を受ける。Zoom相談が続いている。川口と相談者、橋本早苗

橋本
「ええ、私が書くんですか。書けないから、助けて欲しいと、お願いしたのに。なんで、私が書かなければならないですか」

川口
「困ったな。私は橋本さんではないから、あなたの情報を知らないもので。履歴者はご本人が書かないと。履歴書は手書きでないといけないですか。もう一度、面接の注意事項を読んでください」

橋本
「履歴者をご持参ください、としか書いていませんが」

川口
「それなら、パソコンで入力して、印刷しても、問題なさそうですね。これから、パソコンで使える履歴書フォーマットを送るので、それに入力して、印刷して、写真を貼り付ける方法をとりましょう」

橋本
「それなら、私にもできる。パソコン入力ならできます。お願いします」
川口がフォーマットを送った。

川口
「今、送りましたが、届きましたか」

橋本
「届きました。空白になっていますね」

川口
「そこに入力してください。まず名前から入力してください。そして、最後にチェックします。いいですね」

橋本
「はい」

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