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2021年09月01日22:19

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ドゥラメンテの死

■2015年の二冠馬ドゥラメンテが死亡、9歳 種牡馬としても活躍の矢先
(netkeiba.com - 09月01日 13:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=261&from=diary&id=6650982

 2015年の2冠馬ドゥラメンテが9歳という若さでこの世を去った。死因は急性大腸炎とのことで、競馬界では一定の確率でそのような死に方をする馬がいるとは思うのだが、社台の種牡馬が死んだというと、どうしても種付けのし過ぎが遠因にあるのではないかと素人ながらに勘ぐってしまう。
 この数十年で競走馬を管理する技術は飛躍的に向上しているはずだが、主に社台で繋養された種牡馬になると、その寿命が妙に短くなっている。

 2000年頃に競走馬生活を引退した社台系の有力種牡馬で20年以上存命だった馬も結構いるが、一方で、アグネスタキオン(11歳)、マンハッタンカフェ(17歳)、ゴールドアリュール(18歳)、キングカメハメハ(18歳)、ディープインパクト(17歳)といった馬は20年も生きられなかった。
 20年以上生きた馬でも、死没時は21〜23歳であり、ノーザンテーストやシンボリルドルフのような「天寿を全う」とはちょっと印象が違っている。クロフネの死因は「老衰」とされたが、23歳で老衰というのはちょっと早い感じがしたものだ。
 このあたりは養分人間の妄想に過ぎない話なのだが、競馬の歴史で見られる「血の飽和に対する神の見えざる調整」がドゥラメンテの早世というのであれば、日本競馬が果たしてどうなるか、興味深いところである。

 今の日本競馬は金持ちの道楽からビジネスに変貌していることは、セレクトセールの盛況ぶりを見ても分かる。すると、(特に社台の)種牡馬に求められるのは長生きすることより、できるだけ種付けをし、「売れる馬」をたくさん輩出することに重きが置かれることになるのだろう。

 下に主な種牡馬の種付け頭数の一覧を作ってみた。多くが社台で繋養されたことがある種牡馬で、特に2010年代のリーディングサイヤートップ10をほぼ網羅している。死没時の年齢を見ると、私には天寿を全うした馬が多いとはとても思えないが、それも今の競走馬の運命ということだろう。
 ひとつ言えるのは、日本から凱旋門賞を勝つような馬を輩出する可能性がどんどん低くなっていることである。クロノジェネシスが勝てなければ、今後チャンスが訪れるのだろうか。

○主な種牡馬の種付け頭数(カッコは種付した年数、※は死没時の年齢)
・チャイナロック  :1324頭(22年)※29歳
・ノーザンテースト :1594頭(26年)※33歳
・シンボリルドルフ : 893頭(17年)※30歳
・リアルシャダイ  :1500頭(17年)※25歳
・トニービン    :1193頭(12年)※17歳
・サンデーサイレンス:1837頭(12年)※16歳
・トウカイテイオー :1276頭(19年)※25歳
・サクラバクシンオー:2334頭(17年)※22歳
・フジキセキ    :2889頭(16年)※23歳
・ダンスインザダーク:2532頭(19年)※27歳
・ステイゴールド  :1868頭(14年)※21歳
・スペシャルウィーク:2204頭(17年)※23歳
・グラスワンダー  :1852頭(20年)※存命
・アグネスタキオン :1553頭( 9年)※11歳
・マンハッタンカフェ:2365頭(13年)※17歳
・クロフネ     :2995頭(17年)※23歳
・ジャングルポケット:2041頭(18年)※23歳
・ゴールドアリュール:2421頭(14年)※18歳
・シンボリクリスエス:2421頭(16年)※21歳
・ネオユニヴァース :2188頭(16年)※21歳
・ダイワメジャー  :2162頭(13年)※存命
・キングカメハメハ :2583頭(14年)※18歳
・ハーツクライ   :2130頭(12年)※存命(種牡馬引退)
・ディープインパクト:2771頭(12年)※17歳
・ロードカナロア  :1785頭( 7年)※存命
・ドゥラメンテ   : 940頭( 4年)※9歳
※「JBISサーチ」より作成(2020年現在)
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