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2021年07月08日07:46

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【オリジナル小説】無題SS

雨がやっと止んだ
ごみ捨てにでかける
ごみを捨てる場所まで100メートル少々

いろんな発見がそれでもある
よそ様のアジサイが色鮮やかになったなとか
あーあー可哀そうにミミズが・・・とか

今日は・・・
「あっと、危ないなぁ、もう少しで踏むところだったよ」
と独り言
蛙《かえる》が飛んできて足下に来たのだ

そのまま蛙が通り過ぎるのを見やり空を眺めた
いつのまにか
少し雨がちらついてる

濡れるのが嫌で
普通なら足の速度を速めるのかもしれない
私はそのまま眺めていた
まだ大丈夫
そんな自信もあったし

雨は好き
最近はスコール並みの雨も多くて
好きなんていってられないほど
各地で災害が起きたりしてるけど

小学生のころ友達だった
施設の子がよく雨だけが友達だったとはにかんでた
だからじゃないけど
自然と好きになった

少し強くなり始めたので
ずぶぬれになるのはさすがに厄介

私は家に早足に帰った

あの頃も、今も
私も雨だけがともだちだったからかもしれない

仕事ギリギリまで起きてこぬ旦那
帰ってきたら酒を飲んで寝てしまうだけだ

それでも今日を普通の人のような顔をして
過ごせるのもだんなのおかげだろう

寂しいけど雨を友達に今日も窓辺で
リリアン刺繍でもするかな
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