mixiユーザー(id:8306745)

2021年04月02日23:29

83 view

「自分の神に背くな」。

本日はDC/PRGの解散ライヴ。

「ま、解散言うても二回目やし、
気が向いたらまたやるやろ、結局は
大儀見、坪口と後は小田朋美がいりゃ
総入れ替えでもいい訳だし」

なんて始まる前は斜に構えていたけど、
始まってみたらば圧倒的な祝祭性に
キュンキュンする(笑)。

再開後のDC PRGには見られないような
ドライブ感、熱量が客を煽る煽る。
「密とかどーなのよ?」みたいな
感じもあったが、結果としては
祝祭の勝利に終わった、という点に
おいてこれはこれで正しい、と
強く思う。

菊地成孔はCDJは使わず、キーボードを
全面的に使い、トリプルキーボード体制で
最終最後にエレクトリックマイルス感を
見せ付けて来るし、ポリリズムの嵐の中で
揺るがぬ強靭さを発揮する大村孝佳の
メタルギターが非常にメタル好きには
ビシビシキたり。大儀見のパーカッション
ソロも凄過ぎたし、それからドラムが
入って来る展開も鳥肌だしで、
「やっぱ解散止めた」とAURAみたいな
事言わないかなぁと期待もしちゃったが、
オーラスの『Hey Joe』から『mirror balls』
での炸裂する祝祭感は、矢張り「終わる事」が
前提にあり、それは菊地成孔の口上にも
十二分に表れていた。

だからこそ、思う。

また、この祝祭の日が来る事を願う、と。

自分が久しぶりに111枚の小説を
書き上げ、その高揚と熱がまだ
体の中に留まっている中、菊地成孔は
言った。

「自分の神に背くな」

と。

自分の神は矢張り小説である。
それを再確認した後に、祝祭を
司る司祭はこう言ったのだ。

それは、今日のこのライヴの性格を
これ以上無い程表していた。

新木場コーストを飾る巨大なミラーボールが
回る所を初めて見ながら、強力で
美しい『mirror balls』を聴いた時間に
数々いた人々は皆、それぞれの神と向い
合ったのだろう。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する