先日、熊本旅行もあって映画を観てない時期もあったんですが、
再び3本レビュー。
3/11（木）
「トランス・シューター」Blunt Force Trauma（2015年）
主演 ライアン・クワンテン フリーダ・ピントー
監督 ケン・サンゼル
この作品は「未体験ゾーンの映画たち」で劇場公開されている。
予告編を見た事があったが未見。アマゾンプライムで鑑賞。
コロンビアが舞台で、防弾チョッキを着た2人が実弾で撃ち合いをして先に倒れた方が負けという、一種の闇賭博。
主人公はその道のプロである男と試合で知り合った女で、旅しながら撃ち合いのゲームに出る様を描く。
予告編ではそんな設定が面白そうで本編を観たのだが…
前半はそんなに悪くない。しかし後半に連れて結構ダレル。
主人公である2人の男女の別れたりくっついたりと、どうでもいいようなリア充ドラマが退屈でもあった。
最後に最強のガンファイターであるミッキー・ロークがやっと登場するが、その経緯もよく分からなくて蛇足な感じがした。
3/16（火）
「パシフィック・ハイツ」Pacific Heights（1990年）
主演 マシュー・モディーン メラニー・グリフィス マイケル・キートン
監督 ジョン・シュレシンジャー
実はこの作品の存在はあまり知らなかった。キャストと監督の名で気になってスカパーの録画で鑑賞。
結婚を控えた若い男女が高級住宅をアパートにリフォームして、家賃収入で住居人を募集すると、契約もしないのに無理やり住み込んだ謎の男に悩まされる話。
マシュー・モディーンとメラニー・グリフィスはこの頃、旬で主演作が続いて絶頂期だった頃。
対するのがマイケルキートンで「バットマン」の次に出た作品で悪役である。最近でも悪役を演じるキートンだが、この作品が本格的な初悪役のようだ。
以前にもレビューした作品にもあったけど、よくある家に押し入った部外者に襲われるタイプのサスペンス
前半から結構「どうなるか？」とワクワクして観た割には、後半に連れて分かるようでよく分からんかった内容でもあった。
メラニー・グリフィスが、マイケル・キートンが何者か？と調べていくうちにその実態は…となるのだが、これが私的によく分からんかった。途中で寝かけてたかもしれないが。
そういえば、キートンは後に「ブラインド・フィアー」でも似たような悪役を演じてたのを思いだした。
またアパートに住む日本人夫婦を「砲艦サンパブロ」や「コナン・ザ・グレート」のマコ岩松と、「ベスト・キッド2」で確かミヤギさんの恋人役だったノブ・マッカーシーが演じていた。
監督のジョン・シュレシンジャーは「真夜中のカーボーイ」で知られる名監督。この監督さんで好きだったのは「マラソンマン」で、思い出したように久々に観たくなった。
「マラソンマン」はまた探して観れたらレビューしたい。
3/17（水）
「要塞警察」Assault on Precinct 13（1976年）
主演 オースティン・ストーカー ダーウィン・ジョストン
監督 ジョン・カーペンター
初めて観たのが木曜洋画劇場（テレビ東京・テレビ大阪系列の）だった。この時は「ハロウィン」や「ニューヨーク1997」などで好きだったカーペンター監督だから思いのほか面白かった傑作。何度も観てる。
久々に観ようと思ったのも、最近劇場で観た「リーサル・ストーム」の設定がこの本作に近いために思い出したように観たくなったわけである。
ストリートギャングに娘を殺された父親が復讐のためにギャングの1人を殺しために追われて、助けに求めた警察署が引っ越し作業中で、しかも護送中の凶悪犯が留置場にいたという設定。そして警察署を取り囲み次々と襲い掛かるギャングを相手の攻防戦となる。
この作品の良さは、ギャング相手に警官と凶悪犯の利害が一致して共闘するところにある。
凶悪犯であるナポレオンと名乗るキザな男がこれまたカッコいい。
ダークヒーロー的な感じのナポレオンは、後の「ニューヨーク1997」の主人公スネークの原型と呼ぶべきキャラである。
それと警察署の女性事務員である本作のヒロインがクールでこれまたカッコいい。このヒロインが常に冷静沈着で、この手のヒロインにしては珍しいキャラ像で異彩を放ってる。
そんな警察署という限られた密室での攻防戦が実に面白い。
無言で襲い掛かるギャングがとにかく不気味なところにホラーぽさもある。敵の人数が無数で分からないのは逆に返って効果的だった。
全編に流れるカーペンターのシンセサイザーによる音楽がゾクゾクするほど良い♪
ちなみに黒人の囚人役を演じていたトニー・バートンは、「ロッキー」シリーズでアポロのトレーナーであるデューク役で知られる方だった。
カーペンター作品は大好きなんで、この本作は何度観ても好きだね！
次回も3本レビューします。
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