下記の仲間。
日本語アレコレの索引（日々増殖中）【24】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977236645&owner_id=5019671
mixi日記2021年03月11日から
テーマサイトは下記。
【この「て」の意味は、何でしょうか？】
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=398881&id=96173985
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
＞りんごではなくて、みかんが欲しい。
この文の「て」は、接続助詞だと思いますが、goo辞書の何番の意味かと考えるとわかりません。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A6/#jn-148945
*恐縮ですが、ご回答は学校文法の範囲内でお願いします。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
質問者が「ご回答は学校文法の範囲内でお願いします」と書いているのに、恒例の〈「て」は確認を表す助動詞〉というSF文法解釈が垂れ流される。
どんな国語辞典にも、どんな文法辞典にもない話はヨソでやってほしい。
前半はどこぞのサイトの孫引き……でもないのか。とにかく文章力がないから、引用したものでもわかりにくい。ところで、そのサイトは信用できるのかな？
まず辞書をひく。全文は末尾に。
たしかにどれもピンとこない。あえて選ぶなら〈５ 並立・添加を表す。〉だろうか。
こういうとき、連語で調べることを知っておくと便利。念仏コメントよりは、はるかに役に立つ。
「なくて」でひいても近いのがあった。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6/#jn-163707
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
出典：デジタル大辞泉（小学館）
なく‐て の解説
［連語］
《形容詞「ない」の連用形＋接続助詞「て」》
１ ある状態を打ち消して下に続ける。「欲しい本がなくて困った」
２ （「なくていい」の形で）ある事柄が存在しないことを許可・認容する意を表す。「そんなものなくていい」
《打消しの助動詞「ない」の連用形＋接続助詞「て」》
１ ある動作を打ち消して下に続ける。「返さなくて結構です」「うちの子は勉強しなくて困っています」
２ （「なくていい」の形で）ある動作をしないことを許可・認容する意を表す。「もう来なくていい」→ないで
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
例文は《形容詞「ない」の連用形＋接続助詞「て」》ほうだから〈１ ある状態を打ち消して下に続ける。〉だろうか。
「て」の記述よりはずっとマシだけど、イマイチ。
もう少しひき方を工夫する。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6/#jn-152250
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
出典：デジタル大辞泉（小学館）
では‐なくて の解説
［連語］後述の断定と対照させて、ある事柄を提示し、それを否定することを表す。「大切なのはことばではなくて心だ」「車ではなくて電車で行く」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
これでしょうね。
「（僕が）欲しいのはりんごではなくてみかんだ」と変形すると、同じ意味であることがよくわかる。
ほかの国語辞典を丁寧に調べれば、もっと適切な語釈があるかもしれない。国語辞典と学校文法は違う、という屁理屈もあるようだが、フツーの国語辞典で解決するならOKだろう。
本来は「に」の項目にリファランスをつけるべきだと思う。
※はは、イカン。〈「に」の項目〉�爐任呂覆�て�瓠辧屬董廚旅猝棔咾澄�
ちなみに前にも似たようなことがあった。「に」で考えていてもラチがあかなくて。このときはスッキリ解決したはずなのにホニャララな後追い質問が出て……念仏コメントが炸裂していた。
2122)ニ の特殊用法？【「朝早くに家を出ました」で、なぜ「に」が付きますか （再質問）】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12476924809.html
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A6/#jn-148945
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用開始
出典：デジタル大辞泉（小学館）
て の解説
［接助］活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。
１ ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行って勉強する」「着替えをすませて寝る」
「春過ぎ―夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」〈万・二八〉
２ 原因・理由を表す。…ので。…ために。「頭が痛くて寝ていた」
「老いかがまり―室 (むろ) の外 (と) にもまかでず」〈源・若紫〉
３ 手段・方法を表す。「歩いて通学する」「泣いて抗議する」
４ 時間の経過を表す。「卒業して五年になる」
５ 並立・添加を表す。「雨が降って風が吹く」「大きくて甘い柿」
「昔、男臥し―思ひ、起き―思ひ」〈伊勢・五六〉
６ 逆接を表す。「わかっていて答えない」「見て見ぬふり」
「昔、男身はいやしく―、いとになき人を思ひかけたりけり」〈伊勢・九三〉
７ （「…て…て」の形で）強調の意を表す。「売って売って売りまくる」
８ （「…について」「…に関して」「…に関して」「…にとって」などの形で）次の動作・作用の行われる事態・状況・関係事物などを提示する意を表す。「この問題に関して触れるならば」「我々にとって大事なことは」
９ 補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出してみる」「嫌になってしまう」
「五条なる家たづね―おはしたり」〈源・夕顔〉
10 連用修飾語を作り、状態・様子を表す。
「いといたく面痩 (おもや) せ給へれど、なかなかいみじくなまめかしく―、ながめがちに音 (ね) をのみ泣き給ふ」〈源・夕顔〉
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用終了
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