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2020年10月23日10:19

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ラクサンポ169

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
NPOのzoomでスタッフミーティング

川口
「相談者の希望に応じられず、断腸の思いです。この仕事に自信がなくなってきました」

スタッフ女1
「私も数回、同じような事例に立ち会いました。家族間のかっとうは個人的なものなので、そこまで、立ち入れません。発達障害と云っても、いろいろなケースがあります。その度合いは人によって、千差万別です。川口さんだけの責任ではないですね」

川口
「そう言っていただくと、少しは安心します」

スタッフ男
「この人の履歴を見たら、他のケースワーカーも取り組んでいたようですが、失敗したようです。まだ、他に相談者が居るのだから、そちらに集中してください。川口さんが自己反省するのは良いけど、先に進めませんよ」

川口
「そうですね。皆さん、ありがとうございます。次につなげます」

スタッフ女2
「私の相談者について、皆さんで、検討していただけないでしょうか」

川口
「自分のことだけ、話して、御免なさい」

スタッフ女2
「電話とメールで連絡を取っています。訪問すると、なかなか外へ出てくれないので、どうしたら、よいか」



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