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2020年10月18日15:20

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竹内結子さんロス

竹内結子さんの自殺からもう数週間がたつ。早いものだ。その間、誉田哲也著の姫川玲子シリーズを再読している。テレビドラマの「ストロベリーナイト」にははまったから、姫川玲子というと竹内結子さんがもろにイメージとして浮かぶのだが、今読んでいる「ノーマンズランド」が竹内結子主演でドラマ化や映画化されることはもうないわけだ。

竹内結子さんというと、陽気で笑顔が眩しくて周囲に対する気遣いもあって、という明るいイメージがある女優さんだが、僕のイメージとしては姫川玲子が一番ピッタリきてしまう。感受性とか洞察力とかがとても鋭くて、時に偏屈になってしまって身近な人間を傷つけてしまうこともあって、返す刀で自分も傷つけてしまうような、そんな危うさを持った人なのではなかったのか、と勝手に想像してしまう。

映画でいえば中村義洋監督の「チーム・バイスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」で演じた心療内科医の田口が、阿部寛さん演じる厚生労働省の役人、白鳥に振り回される役どころで好きだった。同監督の「ゴールデンスランバー」での存在感もよかったし、映画では中村監督との相性が一番良かったのではと思っている。

まあ、意外と竹内結子さんロスを地味にひきずっているわけだ。

今月に入って職場が変わって、車での通勤時間が延びた。ので、車中音楽を聞く時間が倍近くなったのだが、ここのところはデイブ・マシューズバンドとジョン・メイヤーばかり、交互に聞いている感じだ。これにクリス・レアやスティングといったちょっとくぐもった感じのハスキーボイスをじっくり聞きこんでいると、自分がなかなか渋めの中年になれているような錯覚を起こして、気分は悪くない。実際の自分は声に関しては「細い」という表現がぴったりしてしまう声で、たまに録音された自分の声を聞いたりするとがっかりしてしまう。

竹内結子さんについてとか、ジョン・メイヤーの楽曲に関してとか、語りあえる友人がいたらどれだけいいかと思うのだけれど、そういう人って周囲には皆無だな。そもそもおじさんおばさんになってしまうと、音楽や映画に全く触れなくなってしまう人がほとんどなのは寂しい限りだ。それとも、たまたま自分の周囲がそうであるだけで、僕の知らない世界ではどこかのテラスでテーブルを囲んでお酒を傾けながらそんな話をしている素敵な大人たちがいたりするのだろうか。むしろ寂しい中年の話し相手に特化したAIなんて誰か開発してくれないかな。なんて思ってしまう。

今週の映画は「スキャンダル」(監督:ジェイ・ローチ/出演:シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー)を観ました。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した、2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を映画化。

割と記憶にも新しい事件なのだが、民主党と共和党の対立など、多分アメリカ人には当たり前なのだろう背景が分りにくい。ケント・ギルバートさんに解説してほしいところだ。それぞれの女優の華やかな演技は素晴らしいが、当然のことながらすっきり解決!という話ではないので、モヤッとした読後感みたいなものが残念かな。

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