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2020年08月30日12:45

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ゼロワン 最終回感想 社長きもち悪い

仮面ライダーゼロワン、本日最終回を迎えた。
その感想。
ゼロワン、今回の敵は番組開始時は人間vs人工頭脳、という図式だった。
こんな簡単な構図ではなかったが。
比較するのに使われる、映画ターミネーター、ゲームデトロイトビカムヒューマンがありますがそれに対する
1つの回答でもあると考えられる。
人間同士であっても、階級化、差別化が見受けられゼロワン世界にあっては
人間が機械、ヒューマギアに対する差別、人権や人種差別のようなものの機械版があり
ヒューマギアからすれば人間への反乱となり、2つの異なる視点から物語が語られる。
中盤、ヒューマギアが心をもつ案件が発生。それはもうヒューマギア、機械ではなく
1つの生命体ではないか?問題が発生。
同時に、人間vsヒューマギアという単純な構図だと思われていたものが、実は裏でそれを仕組んでいた何者かが
いることが判明。
終盤、裏で糸をひいていた何者かが”悪意”そのものであることが判明。その悪意の誕生も人間の純粋な想いから
生まれたもので、ひとたび製作者の手から離れたら製作者の手にも負えず、反対に製作者がやられてしまう。
最終的には、悪意に打ち勝つ、強さは物理的な強さではなく、心の強さだと山本耕史(堀北真希の旦那)に諭される
という話。だいたいこんな感じ。

機械の反乱で生みの親が殺されるなんて話は、フランケンシュタイン以前からあるSFの古典だと思う。

ヒューマギアが人間に反乱するのは百歩譲って理解できるが、
同じ機械であるヒューマギアを使って人間を攻撃することは理解し難い。
なぜならば、ヒューマギア同士で階級化が生じ、支配する側される側に区別されてしまうからだ。
心がないヒューマギアは機械でしかない、といってしまえばそれまでだが、
人類を滅亡することを目的としたヒューマギアだとしても、やり方が他になかったのかと疑問が残る。
実際、その後、心をやどす迅はその事に疑問をもつ。
私としては、ヒューマギアは人類の滅亡を望むのなら、人間と同じやり方ではない方法で
ヒューマギアを人間社会から開放していく話の方が良かったと思う。
ゼロワンの話ではなくなってしまうが。

さて、ここまで書いて、ここから本題である。
最終回の感想である。

最終回、良い終わり方だったと思う。
伏線も回収しているし、みんなが未来に希望を持てる、わかりやすい良い話だったなぁという感想というのが
表向きの感想で、
主人公、飛電或人が気持ち悪かった。
どうしてイズを複製してしまったのか?
これ、私としては本当に気持ち悪い。

イズの設定として、イズは特別なヒューマギアでバックアップがなく一品ものの壊れたらそれで終わりというものだ。
物語中、大破。死んでしまう。
飛電或人はイズの死を乗り越え、人間として成長して、今回の絶亡迅雷.netの戦いに終止符を打つ。
ここで終わっていたら大団円で良かったと思う。

そうしたら、飛電或人がイズの複製をつくった。
見た目はイズだが、中身は何もない状態。まったくの別人である。
その複製したイズに、イズという名前をつけて、はじめから関係を作っていくという。

いやぁぁぁぁぁ気持ち悪い!
なにこれ、気持ち悪い!

イズは死んだんですよ。
あなた、その死を乗り越えた訳ですよね?
なんで、乗り換えた死に対して、死体を蹴るような事をするんですか?

イズと飛電或人は、家族より深い、信頼とか思いやりとか、愛情という言葉では表現できない
関係を作っていたのは分かる。
でも、ヒューマギアな訳ですよ。
人間とは違う訳ですよ。
しかも、死んだら生き返らない特別仕様だった訳じゃないですか。
それで怒りくるった訳でしょ?

それなのに、なんで複製をつくっちゃうの?
正直、ダッチワイフ、ラブドール感が拭えない。
飛電或人は、イズが生き返らないのを知っていて複製をつくって、
見た目は同じでも、別のものだという事を認識した上で
イズという同じ名前をつけた。
これ、ダッチワイフでしょ?ラブドールでしょ?
イズに対する冒涜でしかないと私は思う。

せめて、イズじゃなくて、ちがう名前をつけていたらまだ良い話だったと思う。
もしくは、奇跡でイズの記憶が戻るのならばまだ複製した事による伏線回収になる。

これって、イズが、事実上ヒロインでかわいいから
復活させたというだけなの?

イズを復活させたのなら、パパも復活させろよ?と思う。
同じ理屈だろ?

ここまで書いてきて、1つ思ったのが
反対に飛電或人は、ヒューマギアを機械としてしか見ていないから
イズと同じ見た目のヒューマギアを作った可能性もあるなと思った。
ヒューマギアは人間とよりよい関係をつくることを目指しているから、
冷めた目で、イズはヒューマギアなんだからダッチワイフでいいよね?
という感じで複製したのか?となると、
怒り狂ってアーク化した意味がなくなってしまう。
やっぱり、複製したイズにイズと名前つけてしまう飛電或人は気持ち悪い。

イズは死んで、いい思い出だった方が、まるく収まったと思う。
壊れても直せる、という人間と機械の関係は
人間にとっては都合のよい関係だと思うが、
一旦、心をもった機械、ことゼロワン世界のヒューマギア
シンギュラリティーに達したヒューマギアにとってみたら
自分は機械であり、感情があるのに機械で歳は取らず
人間は老いていく中で、
残されたヒューマギアの感情はどうするのか?
ヒューマギアは悲しまないとでも思うのか?
これも人間のエゴだと思う。
ここら辺は、島田虎之助著、ロボサピエンスを読んでもらいたい。


感想、社長気持ち悪い。でも、アンジャッシュの大島は良かった。
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