欧州コロナ通信 106
4月14日・火曜日
4月13日に、政府の諮問機関・ドイツ科学アカデミー「ルイポルディーナ」は「公共機関などでのマスク着用義務や、最低限の距離の維持などを条件に、学校を出来るだけ早く再開するべきだ」とする提言書を公表。
教室の机の距離を大きく開け、1クラスの生徒の数を減らすように勧告。
ドイツは中国ほど徹底したオンライン授業をやっていない。このため、生徒の勉学の質はロックダウンによってかなり下がると推定される。
就業者にとっても、学校の閉鎖は大きな負担である。
幼い子供は、距離の規定などを理解できないので、幼稚園児や託児所については、引き続き閉鎖の継続を勧告。
ルイポルディーナは、「ロックダウン緩和の行程表を作るのは政治家の役割」として、スケジュールには言及しなかった。
4月15日には、メルケル首相と各政府首相がビデオ会議を開き、4月19日以降、外出制限令を継続するか、緩和するかについて協議する。
日一日と、血のにじむような経済的損失が出る中、経済界は出口戦略の提示を首相に求めている。
メルケル首相は、明日何らかの方向性を示さざるを得ないだろう。
オーストリアは、マスク着用などを条件に、近く段階的に商店に営業許可を与え、5月1日には全ての商店の営業を許す方針。
フランスやイタリアが外出禁止令を5月まで延長しているのとは、対照的な勧告である。
私は、ドイツで感染者数が増加している中で、外出制限令を緩和するのは、やや早過ぎると思う。
せっかく感染者数の倍増速度が、18日まで伸びているのだから・・・。
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