出走頭数16頭。フルゲートというわけでは
ありませんが、メンバーの豪華さは史上最高。
豪華すぎて選びきれません。
第64回 有馬記念 (G��)
中山競馬場 芝2,500m 3歳以上 国際 定量
世界初のファン投票によるレース、中山グリンプリとして
創設された有馬記念。これほどの豪華メンバーが集まる
レースになることを、その当時予想できたでしょうか。
本当に理想的なグランプリレースの姿なのかもしれません。
出走頭数16頭中でG�鞠呂�なんと11頭。
残りの5頭中3頭はG�気�2着入着の経験があります。
つまり出走16頭中14頭がG�気�2着以上の経験を
もっているということです。
残りの2頭も重賞の優勝経験が1回ないし2回とあり、
全16頭に重賞優勝経験があります。
重賞の優勝経験を根拠に優勝候補を考えることも
よくあったと思いますが、そのとらえ方で見ると、
出走全馬が優勝候補になってしまいます。
しかも先日の香港カップデーでの奇跡のような日本馬の大活躍。
３つのＧ�汽譟璽垢覇�本馬が優勝するという歴史的快挙でした。
やはりそういう時代を象徴しているのだろうと思います。
このレースでも海外Ｇ�気僚仭�経験がある馬が16頭中の10頭。
ちなみにその香港カップで優勝したウインブライト、
香港マイルを優勝したアドマイヤマーズと同賞に出走した、
ノームコア、ペルシアンナイトら、香港ヴァーズを優勝した
グローリーヴェイズと同賞に出走したラッキーライラック、
ディアドラらも、ローテーションが合わず、この有馬記念には
出走していません。実はこの香港カップデーのＧ�気�
出走した馬が全部有馬記念に集中してくると、
海外Ｇ�気魴亳海靴燭海箸里△詛呂妊侫襯押璽�18頭に
なってしまいます。以前に比べて海外が近くなった証拠とも
いえますし、日本馬のレベルアップを象徴していると思います。
だいぶ前置きが長くなっていることはわかりますが、
どうせこの中から選び出すことになりますので、
まずは参考までに名前だけ、Ｇ�鞠呂鮠匆陲靴泙后�
1枠2番 スワーヴリチャード(ジャパンカップ)
3枠5番 フィエールマン(天皇賞(春))
3枠6番 リスグラシュー(コックスプレート)
4枠7番 ワールドプレミア(菊花賞)
4枠8番 レイデオロ(日本ダービー)
5枠9番 アーモンドアイ(ドバイターフ)
5枠10番 サートゥルナーリア(皐月賞)
6枠11番 キセキ(菊花賞)
7枠13番 アルアイン(大阪杯)
8枠15番 アエロリット(ＮＨＫマイルＣ)
8枠16番 シュヴァルグラン(ジャパンカップ)
この全11頭です。馬番の5〜11番までは全部Ｇ�気�並びます。
5枠9番 アーモンドアイ
さて、そんなとんでもないメンバーから馬を選び出さないと
いけないわけです。どうしたものでしょうか…。
とはいえ、そうするとＧ�気両，楚瑤波羈咾靴泙靴腓Α�
その中で圧倒的な最多勝利数を誇るのが、ご存じこの馬です。
Ｇ�毅蕎，量礁謄◆璽皀鵐疋▲い�その頂点にいるわけです。
10戦8勝2着1回3着1回という怪物です。
現時点で4着以下になったことすらありません。
それでいて出走したＧ�気�海外Ｇ�鬼泙瓩�7戦。
成績が6勝3着1回という生涯成績です。
3着だったのは安田記念(東京Ｇ�機┝�1,600m)で、
正直この時は初めから距離が少し不安でした。
牝馬三冠の3勝に加え、ジャパンカップ（東京Ｇ�機┝�2,400m）
と先ほど紹介したドバイターフ（ＵＡＥ Ｇ�機┝�1,800m）
前走は天皇賞(秋)（東京Ｇ�機┝�2,000m）で優勝しました。
Ｇ�気陵ゾ〃亳海砲�いてはすでにディープインパクトに
匹敵する名馬です。
牝馬ですので距離のことを考えると長いのかもという
ごく一般的な心配もあるのですが、昨年のジャパンカップで
叩き出したレコードタイムは世界レコードでもあり、
13年ぶりのレコード更新でしたね。
同じジャパンカップを挙げると、昨年のジャパンカップに
比べると今年のジャパンカップの決勝タイムは、
5秒以上遅い記録なんです。これは着差にすると27馬身
ほどになり、昨年のジャパンカップはかわいそうなことに
最下位の14着の馬ですら、今年のジャパンカップならば
優勝していたという計算になります。
さすがにこの圧倒的な差を埋め合わせるのは難しいだろう
と思いますし、やはりまず最有力候補はこの馬ですね。
1枠2番 スワーヴリチャード
ジャパンカップつながりで先ほどから比較対象にしていた
今年のジャパンカップを優勝した馬です。
確かにこの日は重馬場だったこともありますが、
このレースで比較してみてしまうと、なんと27馬身差。
本当にこんな着差がついてしまうと、失格馬になる
レベルですので、これで比較するのは適当ではありませんね。
展開なども変わってくるわけですし。
その前走では天皇賞(秋)でアーモンドアイとも対決しています。
この時は0.9秒差の7着に敗れており、勝負付けはついている
という印象もあるかもしれません。
では勝算があるとしたらどこかというと、競馬場の特性です。
スワーヴリチャード自体は大阪杯(阪神Ｇ�機┝�2,000m)を
優勝しており、ここで直線区間がやや短い競馬場での
実績を積みました。アーモンドアイは中山が未経験なので、
そういうところで多少は付け入る余地があります。
ただし、スワーヴリチャードは有馬記念3着の経験を含め、
中山では勝てたことがないので、そのあたりでは説得力が…。
3枠6番 リスグラシュー
今年の宝塚記念(阪神Ｇ�機┝�2,200m)の優勝馬です。
また前述の通りコックスプレート(豪Ｇ�機┝�2,040m)という
海外Ｇ�気鰺ゾ，靴燭海舛蕕睫礁討任后�
かつてのウオッカ、ダイワスカーレットの時のように、
牝馬の2強が強い年というのは、競馬が盛り上がります。
昨年はエリザベス女王杯(京都Ｇ�機┝�2,200m)を優勝して
おり、Ｇ�気�3勝をあげております。
牝馬だからこそ牝馬限定のＧ�気个�りで実績をあげた馬、
というように思われがちなところもあるのですが、
宝塚記念など、混合戦のＧ�気任眈，辰討�たことで、
さらにはくがついたわけです。その点ではアーモンドアイに
匹敵するといえる馬でもあります。
この馬がアーモンドアイと真っ向勝負できる要素というと、
実は宝塚記念を優勝していることそのものです。
前述の通りアーモンドアイの唯一の弱みは、
中山競馬場が初体験だということ、それと小回りの競馬場の
経験が桜花賞優勝時の阪神競馬場、この1回しかありません。
リスグラシューもなんと中山競馬場は初体験です。
それでは比較にならないのですけど、阪神での経験は豊富で、
しかも4着以下に落ちたことがありません。
相性がいいんです。こういう小回りの競馬場への適応という
面で有利にはたらくことと、宝塚記念の優勝馬は、
有馬記念では上位入賞以上に入る馬が実に多いんです。
もちろんグランプリの春秋連覇をする馬も意外と少なくなく、
宝塚記念の優勝馬にとっては、中山競馬場とも相性がいいこと
がわかります。意外なことにアーモンドアイとは初対戦です。
どんな意外性を発揮するでしょうか。
4枠8番 レイデオロ
昨年の有馬記念2着の馬です。昨年は天皇賞(秋)を優勝し、
いつもいいところまでの活躍は見せる馬でもあります。
意外なことにこの馬もアーモンドアイとは初対決。
能力比較をするなら昨年の天皇賞(秋)ですね。
勝ち時計が昨年の天皇賞(秋)より今年の方が0.6秒速いので、
着差にすると３馬身半ほどに相当します。
ここを巻き返せるかどうかにかかっているという
ところがポイントになります。
ただここも難しいところなんですけど、レイデオロと
アーモンドアイの対戦では、主戦騎手がルメール騎手なので、
ルメール騎手は当然アーモンドアイを選択するわけですから、
自動的に乗り替わりになるのは避けられないわけですね。
元々少し難しい馬ですので、英国でダービージョッキーにも
なったウィリアム＝ビュイック騎手も、初コンビで挑んだ
前走のジャパンカップでは史上最低着順の11着に沈みました。
Ｇ�毅仮，魎泙畚転泙皺疹，發靴討い襪里任垢韻鼻�
ルメール騎手以外では勝てていません。
そのあたりを今回初コンビの三浦皇成騎手はなんとかして
くれるでしょうか…というところです。
5枠10番 サートゥルナーリア
名牝シーザリオの子です。その時点で菊花賞馬のエピファネイア、
朝日杯優勝のリオンディーズとも兄弟になります。
日米オークス馬であるシーザリオは母としても偉大な母で、
このサートゥルナーリアを含め、すでに3頭のＧ�鞠呂鮴い�
送り出しています。兄が菊花賞で自身は皐月賞。
ついでにダービーも制覇してくれれば、これで兄弟での三冠達成に
なったのですけど、ここで4着とつまずきました。
ここはまたシーザリオの次の子に期待がかかります。
３歳馬の有馬記念優勝はここ数年かなり多くなっていて、
過去10年の優勝馬のうち5頭が３歳馬です。
その意味で要注意な馬であることは間違いありません。
アーモンドアイとの対戦経験のない馬の中では、
明らかに中山競馬場に強い馬というところも、
期待の持てる要素です。
この馬が勝利したＧ�気�ホープフルＳと皐月賞と、
どちらも中山競馬場の2,000mですので。
父がロードカナロアという点でアーモンドアイと同じです。
アーモンドアイの母がエリザベス女王杯馬のフサイチパンドラ。
こちらは母がオークス馬のシーザリオ。
母のＧ�犠，前箸琉磴い鯡笋Δ曚鼻△海裡夏�の比較は
贅沢な評価をするレベルになるわけです。
気がかりなのは、この馬も当初の主戦騎手はルメール騎手です。
ですのでもちろん乗り替わりになるわけですね。
それと３歳馬ですのでありがちなことに2,500mという距離は、
未経験の距離です。2,400mであれば1勝1敗ですね。
ただ母がシーザリオですから、2,500mは長すぎるという
ことはないと思うのですが。
これだけのメンバーを書かなければならないので、
正直これが次点候補となることに驚きます。
3枠5番 フィエールマン 今年の天皇賞(春)の優勝馬です。
天皇賞(春)の優勝馬ですから、長距離にも強そうですが、
中山では連を外したことがありません。
だいぶ中山には強そうなことがわかります。
しかもおそらくジャスト適距離というのが有馬記念だと
思いますし、こんな桁外れなメンバーが集まりさえ
しなければ、確実に優勝候補ですね。
３歳馬はやはり近年の実績が高いですので、有馬記念での
実績の高い３歳馬というと菊花賞馬です。
そうするとこの中では4枠7番 ワールドプレミア ですね。
もちろんアーモンドアイとは初対戦ですけど、
だからこそのダークホースになるかもしれません。
Ｇ�鞠呂任垢�4頭も切っているというこの異常事態。
本当に規格外れなグランプリレースですね。
ログインしてコメントを確認・投稿する