真空管、ファインメットトランス、仮想アースに次ぐ自分へのクリスマスプレゼントはカーブトレーサーとなりました。
貢物するような相手もいませんので、ひたすら自分にです。
というか、アムトランスでこの真空管カーブトレーサーの輸入を始めたと聞いて、真空管試験機TV-7などを使っている立場からは実際にその性能、機能を見てみたかったのです。
実物です。
これをネットからダウンロードした真空管毎の接続方法でケーブルを繋ぎます。
今回は試しにKT88でやってみました。
指定はすべてこの試験機に繋いだPC上から行います。
すると、この真空管の標準からの偏差が示されます。
Imaは標準を超えた112.2%が、rpは86.9%、gmは106.1%が流れていることが表示されて、大変よい状態であることが確認出来ました。
なおTV-7のような棄却値という項目はなく、だいたい50%以上であればOKとのことです。
別にスイッチを押すと、このとおり電圧、電流ごとの真空管の性能であるカーブが示されました。
これもグラフにカーソルを合わせて、この1本ごとに偏差ある真空管でのベスト動作ポジションを表示させることが出来るという素晴らしさです。
これも消耗しているような真空管は山の形がおかしくなるそうです。
これらはすべてPCに記録として保存できるほか、たとえば10本のKT88を測定したら、合う順に自動的に振り分けてくれるという優れた性能もありました。
中身はどうなっているのか見せてもらいました。
真空管ソケットへの配線は単色なので間違えそうです。
しかも1本ごとにフェライトビースによるノイズカットが施されていました。
これが母体の基板です。
ICなどたくさんでPCソフトともども自作できる範囲というか、かつての1点だけでの性能を見るTV-7などの電子回路をはるかに超えています。
この青い四角い部品が半導体による高圧ユニットです。
これも半導体でやってしまっています。
この半導体はパルス的に動くそうなので、このマシンを真空管のエージングに長時間動作させるのは高圧ユニットなどへの負担が大きく、不適切な使い方になるそうです。
キットもありますが、配線ミスしたら無意味ですので完成品で注文してきました。
店ではPay Payも使えますので合計10%還元も魅力です。
手持ちのEL156用ソケットも付いていますし、変換ソケットも準備すれば欧州ソケット真空管など幅広く対応できそうです。
PCに測定記録を保存しておけば、エミ減の有無や程度も一発でわかりますね。
一発で購入を決められました。
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