世界最大の石油企業サウジ・アラムコが株式の一部を市場に公開したことが経済界の話題となっている。同社は世界で最高の収益を持つ企業。この上場の背景を理解するために、アラムコの歴史を詳述したドイツの新聞記事を読んだ。ほぼ1頁を埋める解説記事。日刊紙(フランクフルター・アルゲマイネ)でこういう勉強を出来るのは、本当に有難い。
中東情勢を理解しないと、国際政治は絶対に理解できない。
1930年代にキム・フィルビーの父親が英国の外交官だったのに、米国・英国・サウジの間を暗躍し、結局米国に原油の採掘権を買わせたとは知らなかった。この父ありて、息子あり。
知識欲を満たしてくれるFAZのようなクオリティー・ペーパーは、一定の読者層からは絶対に飽きられないだろう。同紙の読者数は約20万人にすぎない。日本にも、いつの日かこういう新聞が生まれてほしいものだ。
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