娘は…

3歳になった。

こないだ出産したばかりのような気がするのだが、目の前にいる娘はもう
「お母さん！この服は嫌だって言ったでしょっ！ピンクがいいのっ！！」
と女子丸出しの言葉で服装にケチをつけてくる立派な三歳児になっているのであった。
不思議だ。

誰にでもなついて誰にでもくっついて遊びに行っていた上の子とはかなり違い
彼女は完全なママっこであり、私にいつもくっついている。
朝になると、夫が起こしに行ったとしても怒ってその手を振り払い、私のところに駆け寄って寝ぼけ眼で抱っこをせがむ。
夜は私と一緒でないと寝ない！と怒る。
手をつなげと怒り、その手もしっかりと握らないと
ぱーってしない！ぎゅっとしろぉ！！とまた怒る。
一人遊びをしていても、キッチンに立つ私の足に絡みついて
何やってんのぉ？何か食べてるのぉ？（鋭い）こっちおいでよぉ！と誘い、
何か食べていれば横からさらっていき、作業中でちょっと待ってというと怒る。
私が物にぶつかったり、イテッと声を上げるとすっ飛んできて、お母さん大丈夫？？
と顔を覗き込んでくる。

怒ってばっかなのだがまぁとにかくちゃっかりとした母ちゃん子であることには違いない。

まだ口が回りそうで回らないというか、
おにいちゃんばー？（は？）●は、これしる！（する）
などまだ赤ちゃん言葉のかけらが端々に残っている。
普段はもう大きな子になったような錯覚をしてしまうのだが、
鏡などで私と並んだ姿を見ると私の半分ちょっとしかない、とても小さい子なのだと
あらためて気づく。
●ちゃんは、頭も体もおちりも小さいねぇー。可愛いねぇ。
などと話すと、お尻かわいい？おなかもかわいい？とニコニコする。
うんうんかわいいよー。というとかわいい？かわいい？と何度も聞く。
うんうんかわいいよー。と私が返し…
まったく中身のない、しかし楽しい会話が延々続く。

第二子の宿命か、兄にライバル意識を燃やすと同時に真似っこすることも多い。
男の子女の子、第一子第二子、いらついたり困ったりすることもたくさんあるが
見ていてやっぱり面白い。