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2019年07月02日05:26

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大正時代

 明治が終わった時、世界は20世紀を迎えていた。
列強同士の領土をめぐる争いは、この世紀前半に、ついに戦争という最悪の形で現れた。
西洋各国ではこれまで経験したことのない大戦争(第一次世界大戦)によって、
約1千万人が亡くなった。

 清帝国が崩壊し、ロシア革命により史上初めて共産国国家が誕生したのもこの頃である。
 その中にあって、日本はついに世界の列強と肩を並べ、
海軍力では世界第三位の大国となった。
 明治維新からわずか半世紀のことである。
 
しかし、日本は平和と安全を確保したわけではなかった。
第一次世界大戦後、欧米のブロック化により、一種の経済封鎖を受けたからだ。
 そのため日本は満州に活路を求めたが、
対中華民国政策の失敗や、外交政策の拙さも重なって、世界から孤立していいく。

 そして満州事変を発端として、中華民国との泥沼の戦いに足を踏み入れ、
やがて、それは大きな悲劇へとつながっていく。

百田尚樹著 日本国紀 より
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