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2019年05月12日09:27

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『ビリーブ 未来への大逆転』感想

〜「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ主演で、実話をもとに史上初の男女平等裁判に挑んだ女性弁護士を描いたドラマ。のちにアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグは、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティンの協力のもと彼女は大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが…。ルース役をジョーンズが演じるほか、彼女を支え続ける夫役を「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマー、伝説の弁護士役を「ミザリー」のキャシー・ベイツがそれぞれ演じる。監督は「ディープ・インパクト」のミミ・レダー〜 <映画.comさんより>

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映画の内容もさることながら、お気に入りの俳優さんの1人、ジャック・レイナーが出演するということで、楽しみにしていた1本でした。
しかし、ジャック、なかなか出てこなくて、ヤキモキ、ヤキモキ。
まあ、それは置いておいて・・・。

1970年代のアメリカ。女性が職に就くのが難しく、自分の名前でクレジットカードさえ作れなかった時代。
ルースは学生結婚をした上に子供も産んでおり、子育てしながらハーバード法科大学院に通うというハードな毎日。
大学院でのまわりからの視線の浴びせられ方。
学部長の表面では「10年かけて女性も法学科に入れるようにした」と誇らしげrだが、実は男性優位女性蔑視というのが本音のその態度!

そんな中、夫のマーティンが精巣ガンで入院!生存率5%。。。
この展開は全く予想してなかったのでビックリ!
運よく、無事退院できたものの、しばらく安静が必要となり、ルースはマーティンの分まで授業に出席し、ノートを取り、彼の言葉をタイプし、子供の面倒もみて・・・って、すさまじい日々をおくることとなり・・・。いやはや。

まさに、あれこれこなして男まさりのルース。
対して、優しくて、エプロン姿で家事も手伝ってくれるマーティン。
この2人のバランスにほのぼのしました。2人、めちゃ仲良しだし。
娘に対しても、一方が娘を凹ませてしまったら、もう一方がフォローしてるし。
これって、もう、最高のパートナー同士だし、最高の家族じゃないかと。

そんなマーティンの協力のもと、ルースは移籍したコロンビア大学法科大学院を首席で卒業するが、女だからというだけで雇ってくれる法律事務所はなかった。
「(君を採用してしまうと)妻たちが嫉妬するからね」
何じゃそりゃ。

やむなく大学教授となったルース。
ある日、マーティンがある訴訟の記録を見せる。
男性を差別しているその訴訟を、ルースは逆転の発想で「誰もが平等な権利を持つべき」という訴訟の勝ち負けを越えた未来につながるケースに発展させてゆく。

何度か出てくる「ready」っていう言葉が印象的。
「The country is not ready」
「You are ready for this」
「We have been ready for this the whole time」

娘、ジェーンの存在が何気に重要。この作品で、私が唯一涙したのがジェーンとルースの場面。
2人が伝説の弁護士ドロシー・ケニオン(キャシー・ベイツ)を訪ねた後、男たちが2人に何かを言ってくるのだが、それに対して、ジェーンがきっぱり言い返すシーン。
ルースがジェーンに「よく言ったわ。それでいいのよ。時代は変わったのね」みたいに言うのですが、ここがとにかく感動しました。
そして、そう、この場面でルースはジェーンから更に一歩踏み出す力をもらうんです。
やっぱり、やらなきゃいけない。勝たなきゃいけない。
「この子たちが生きる未来の世代では、世界は男女平等であってほしい」と心から願い、その意思が確固たるものになっていくんです。
この場面に雨が降ってたのも、ミソ。雨降って地固まるですもんねウインク

あと、この作品、性別という意味で「sex」という言葉が頻繁に出てくるんですが、さすがに裁判前には「genderの方がいいのでは?」というくだりがあって、ここも良かったですね。

ラストシーンには、なんとRBGご本人が登場。いやあ、かっこいいったら!もう身震いしました。

フェリシティ・ジョーンズさんは常に瞳に’正義の炎’が燃えていて、良かったです。
アミハマさんは、可愛かった。まあ、適役だったかな。
ジャックは・・・悪い意味ではないけど、ジャックじゃなくてもよかったような。
で、母親を介護する独身男性チャールズ・モリッツ役に、なんと私の人生を変えた作品『チョコレートドーナツ』でイヤーなポールの上司役だった、クリス・マルケイさんが!!!
今回はそんな役じゃなくて、ホッ(^^)

と、ここまで書いたところで、2つの素晴らしいレビューに遭遇。
自分用にここにリンクを保存させて下さいませませ。

http://cinemandrake.com/on-the-basis-of-sex

https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%80%80%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%80%86%E8%BB%A2/366590/review/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AF%E6%84%9F%E6%83%85%E3%81%A7%E5%8B%95%E3%81%8F%E3%80%81%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%93%E3%81%9D%E6%B3%95%E3%81%AF%E5%86%B7%E9%9D%99%E3%81%AB/52/

というわけで、この作品、感想を書いているうちに、もう一度観たくなってきました。
でも、その前に『RBG 最強の85歳』観なきゃ!

自分まで強くなれた気がしましたの4つ☆
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