母の入院は2ヶ月近くになりました。
一命はとりとめましたが、左手は動きません。
食事も介助付き、鼻からは栄養注入のためのチューブが入り、無意識に外してしまわないように、手首拘束されてます。
じゅく創はやっと壊死を取り除き、新しい肉が盛り上がってきましたが、動く事は出来ません。体も起こせずリハビリでベット操作ボタン押しができればよいと期待してます。
車いすに移動も介助が必要なので、当然家にはまだ帰れませんし、介護する人がいません。
でも生きていて話ができるようになって良かった。
本当に神様に感謝します。
ただ、亡くなった弟のことをときどき思い出し、食べ物や、元気かと気にしているのです。
そのたびに
「おかあさん、〇〇くん(弟の名前)は亡くなったでしょ。」
母は一瞬ぽかんとして、『ああ、どこで死んだっけ?』
「ほら、市大病院で手術して、死んだでしょ。もう7年半たったよ。」
それを答えると涙がぼわってあふれてくる。
『ああ。。。そうだったねぇ。。。』
ただ涙だけがあふれる私に母は、『ごめんね。』
そういう母は記憶が混乱してるんだろうか?
桜はきれいで好きですが、桜並木はきらいです。
弟と通った病院は、海まで桜並木が続いてました。
母の病院に行く鉄道駅も桜がきれいです。
でも私は悲しくなるから、そっと見て、そっと離れます。
駅は地下にありますので屋根だけが見えます。
ホームからはこんなふうに見えます。
家の近くのお寺の前庭、実はだんなさまの同級生の兄上さまがご住職。
桜が散り落ち、花のじゅうたんみたい。
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