こころのにおい

物理的にはあり得ないって

わかってはいるんだけど


ふと　感じる

こころのにおい



においって

ぼくのこころを


強く動かす

きっかけになることが多いって


知ってる



甘いにおいや

爽やかな香り


心くすぐられる

ほのかな香り


こころを静かに

鎮め落ち着かせる

澄んだにおい



そよ風の草原に薫る

草のにおい


ぽかぽか陽気に

満開の花壇に香る

花のにおい



そして

あったかいぬくもりと

溶け入るような

素敵な　ときめきをくれる


きみの　におい



きみの言葉に触れたとき

なぜかぼくの脳内は麻痺し


過去の素敵な嗅覚刺激に

活性化された淡い記憶を


誤って呼び起こしてしまう




きっとその言葉の中に

見えない何かのきっかけを

感じ取ることが出来たからかな




遠く離れていて

吐息も　体温も

決して感じ取ることが出来ない


そんなきみの言葉に

なぜか反応してしまう



それって　きみの

言葉の魔力



ぼくだけにかけられた

ことばの　まほう



きみのこころを

誤って嗅ぎ取る


ぼくの脳のバグ


錯覚...




でもね


あり得ない現象だとしても


その心の反応には

決して

誤りは　無いよ


いつも　素敵に薫る


きみの


こころの


におい




※今年もかかわる人たちみんなが

　穏やかに　素敵に

　過ごせますように♪