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2018年11月20日21:07

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四十八日目の日記。

取り立てて云う程の事ではないが、自分は日本で一二を争う人口を誇る苗字である。至って平凡、頭文字はS、である(絞れそうで絞れない(笑))。で、必然として学校、職場などで同姓人とバッティングする事が多い。最盛期で第6Sまでいた事がある(第二次ベビーブーマーなので、中学校が11クラス、一クラス50人強いた事による)。それは現在のウチの職場でも例外では無く。因みに現在は第3Sまでいるのであるが。奇妙な事がある。

増えないのだ、それ以上。

職場が新たに人を雇わない訳ではない。現在絶賛人手不足中で、派遣さんをフル活用したり、日雇いまで雇って何とか廻している現状である。必然的に人の入れ替わりは激しい。そんな中で日本で一二を争う多さの苗字である。入って来る事は珍しくなく、現実に入って来る。だが、増えない。三人以上になる事があると必ず一人居なくなる。まるで、七人ミサキだ。不思議、というのか何というのか、自分の姓ではない方のSはずっと一人きりで増えず、三位から五位くらいのポピュラーな苗字も殆ど居ない。ただ、自分の苗字のSだけが唯々増減を繰り返しながら、常に定数は「3」なのである。二週間前に派遣の新人さんが入って来た。自分と同じSである。都合4人になった。暫くは何事もなかったが、先週の金曜に何時も残業で遅くまで残る古株のSさんが、定時すぐにふいに帰ってしまった。珍しい事もあるものだ、と話題にもなったがそんな日もあろう、とその日は沙汰止みになった。

しかし、そのSさんは次の日出勤しなかった。

無断欠勤らしかった。そしてそれは週が明けての月曜日も続いた。「病気とかならまだ良いけど、事故に遭ってたりしたら」などとヒソヒソと職場の隅で噂や憶測が話され、それでも正解は誰も知らないので話題に進展はなかった。そろそろ定年で独身、という事もある為ある重大な可能性には誰も、触れなかった。

そして今日。Sさんは急に退職する事となった、と朝礼で周知された。事情は話されなかった。

また、職場にいる「S」は3人となった。
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