GX750�供．侫蹈鵐肇�ャリパー清掃 パッドをメタルからレジンへ変更
最近、フロントブレーキレバーの引き代が多くなったというか
ブレーキがワンテンポ遅れる感じがして気になっています。
日記に依れば、フロントブレーキのディスクローターを
雨天では全く効かなくなるノーマルから
ブレンボの鋳鉄ディスクへ変装したのが
2014年09月とあるので、もう4年も経過している訳で、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1932636969&owner_id=436214
鋳鉄ディスクが摩耗してきた事は見て取れますし、
ブレーキパットが摩耗したのだろうと思いました。
自分の単車に対して、こんな他人事のようなセリフを吐く理由は、
2年毎の車検の際には、オートバイ屋にブレーキフルードの交換と共に
ブレーキまわりの点検を必ず依頼しているからなのですが、
良い機会なので、清掃方々ブレーキパッドも摩耗次第では
交換してみようと考えました。
用意するモノ*********************************************
中性洗剤（ママレモンが良いと聞きますが）
使い古しの頭が小さめの歯ブラシやわらかめ
キャリパーを浸け洗い出来るサイズの容器
バケツ
金ヤスリ
真鍮ブラシ
ワコーズ SSG スーパーシリコーングリース
ワコーズ BPR ブレーキプロテクター
綿棒
大きなマイナスドライバ―
バイク用ディスクブレーキセパレーター
エアーがない場合は真夏日とウエス
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予め、バケツに水を汲んで炎天下に放置します。
35℃を超える猛暑日では、直ぐにぬるま湯になってしまいます。
まず、キャリパーを固定しているボルトを外し、
ローターの外周に向けてキャリパーを横滑りさせて取り出します。
勿論、先にブレーキパッドを摘出してしまっても良いと思います。
余談ながら、
このブレーキパッドとディスクローターの
擦らんとして擦らざる絶妙なるクリアランスは
ピストンのオイルシールと呼ばれる
単なるゴムのワッカによって制御されているのだそうです。
ゴムは、小さな力で引き伸ばせますが、
反面、圧縮するには大きな力を必要とします。
そして、荷重を除荷すると、
ほぼ元の形状に戻る弾性体である事はよく知られています。
キャリパー側のピストンの出口に沿って掘られた溝に嵌め込まれ、
ピストンの動作方向に対して固定されているゴムが
油圧によって、ピストン並びにブレーキパッドが、
ロータに接触するまで押し出されると、
これに引きずられてゴムのピントン側の接触面が変形します。
即ち、反り曲がる訳ですね。
次に、ブレーキレバーを開放し、ピストンの圧力が開放されると、
ゴムが変形した分だけ元の姿に戻るので、
ピストンも押し戻されるカラクリなのだそうです。
こんな幼稚な構造でブレーキの絶妙な調整をやってのけるのですから驚きです。
おまけに、その名の如くブレーキフルードを密閉する、
シーリングの働きも担っているのですからゴムは偉大でございます。
閑話休題、
キャリパーを外したらベータピンを取り外し、クレビスピンを引き抜き、
ブレーキパッドを取り外します。
古伊万里の大鉢にバケツのぬるま湯を入れ、
中性洗剤を泡立つ程度に投入し、
キャリパーをジャブ漬けしました。
あとは、歯ブラシで優しく汚れを落として行きます。
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鋳鉄ディスクでありながら、雨天日も走行しますので、
ピストンが錆びていないか不安でしたが、錆は見られず安堵しました。
汚れを落としたら、ぬるま湯を汲んだバケツにジャブ漬けして洗剤を洗い落とし、
手際よくウエスで水気をとります。
本当はエアーの設備があれば良いのですが、いずれは揃えたいです。
この日は37℃近い猛暑のために直射日光でアルミ地のキャリパーが熱せられ
見る見るうちに水気は蒸発してしまいました。
左様な訳で、オートバイの整備は真夏に限ります？
取り外した古いパッドの背面には、ピストンの輪っかの跡がクッキリ。
これはチョイトイカンのではないだろうか。
更に、クレビスピンには錆と段差が。
これはチョイトイカンのではないだろうか。
そもそもブレーキは、
走行している300kgを超える物体を
熱エネルギーに変換して制動している訳ですから、
瞬間湯沸かし器と何ら変わらない訳で、
パーツへの熱と荷重によるストレスは想像を絶するモノでしょう。
斯様な状況を目の当たりにすると、
オイルシールは勿論、ピストンやクレビスピン、
並びにブレーキローターは消耗品である事を改めて納得しました。
とは申せ、取り敢えずクレビスピンは真鍮ブラシで汚れを落としておきました。
さて、パッドの摩耗具合ですが、
新品と並べてみると２０％くらい厚みが減っていました。
厚みだけ見るとまだ使えそうです。
だからオートバイ屋は未だ残量があると云っていた訳です。
しかし、パッド表面が荒れていたので新品に交換します。
今回の選択はこれです。
SBS :ストリートセラミック 678HF（レジン系）
777-0678000
Performance Machine 125x4R、137x4B用
希望価格\4,620円
昔は随分高額でしたが
今ではモノタロウなどで3,000円くらいで購入できるのでありがたい事です。
ブレーキパッドのライニングの端を平ヤスリで均しておきます。
面取りと呼ばれる作業です。
そして、ブレーキパッドの可動部に触れる場所には
ワコーズ SSG スーパーシリコーングリースを綿棒につけて塗布しました。
白色で浸透性の良さそうな程よい粘度のグリスですが
今回の様にキャリパーを分解しない場合は
綿棒でオイルシールとピストンの間隙に塗りこむのは困難なので
スプレー式の方が良いかもしれません。
パッド背面のピストンと接触する部分には
ワコーズ BPR ブレーキプロテクターを最小限量を使いました。
これも綿棒を使って輪っかを描くように塗布すると楽です。
このグリスは鳴き止めの効果もあるそうで、
とても粘着力が高く接着剤のような粘度です。
さて、パッドをキャリパーに組み付け、
キャリパーをディスクローターに嵌め込む訳ですが
先のピストンの清掃中に飛び出していますから
ローターの入る隙間がありません。
そこで、できるだけ大型のマイナスドライバーで
パッドのライニングに傷をつけない様に注意しながら
テコの原理を用いて押し開きます。
多少開いたら、専用工具を用いてピストンを押し広げます。
今回は、バイク用ディスクブレーキセパレーター モノタロウ ￥4,690
https://www.monotaro.com/g/02585534/?displayId=24
を使いました。ディトナ製のOEMではないかと思われますが
とてもスムースに作業ができました。
定期的に開催される１５％ＯＦＦのセールの時が買い時ですかね。
そして、キャリパーをフォークへ組み付けます。
仮止めする際に、ローターの回転方向に
キャリパーをグッと押さえつけておいてから本締めすると取付け剛性が高まるとか。
折角、自分でやるのですから、しかもホビーですからね。
気の済む様に拘っておきます。
このようにして組み付けたら
ブレーキレバーを何度か引いておきます。
初めはフワフワしています。
自動車などで話題になるノックバック現象の感触がこれと同義と思います。
ブレーキがしっかり効く様になった事を確認して作業完了です。
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インプレ
部品交換の目的は、精神衛生的な安心感を得る事は勿論ですが、
ヒトは欲張りなモノ、
やっぱり乗り味の変化とパフォーマンスの改善を期待してしまいます。
今回は思いの他、キャリパー内部の汚れが少なかったためか
SUSから鋳鉄ディスクに変えた時や、
マスターシリンダをラジアルに変えた様な感動的な相違は感じられませんでした。
どちらも初期入力からロック前のコントロールのしやすさ、
例えば、下りコーナーでわざとフロントブレーキを使ってみると、
その違いが明瞭に体感でき、ライディングスタイルが変わるほどの相違があります。
そうは云っても、ブレーキパッドを
メタル系からレジン系に変えましたのでフィーリングの違いは感じ取れました。
SBS :ストリートセラミックはレジン系だそうです。
印象は、初期入力は穏やかで、
メタル系の、今だッ！ガツッ！！と食い込むような効き方はありません。
しかし、握りこむほどにグググとしっかり効いてくるので不安はありません。
制動停止距離を比較計測した訳ではないのでフィーリングだけの話なのかもしれません。
テンションの高いアグレッシヴな運転をする向きにはメタル系に軍配が上がり、
SBSストレートは、穏やかにコントロールしやすいのが身の上と云う感じでしょうか。
耐久性や雨天の印象は今後判ってくるでしょう。
一般用のブレーキパッドにはその使用素材により
メタル（シンタード：焼結合金）系と、
レジン（オーガニック：樹脂）系とに大別される様です。
メタル系は、温まれば初期入力からガッツリと制動が強く、
フェード（熱ダレ）にも強い。しかも吸水せず雨天時も安定とされています。
ブレーキパッドの摩耗が少ない分、ディスクローターの摩耗が早いのが欠点でしょうか。
レジン系は、初期入力は穏やかで、握りこむにつれて効く特性で
フェード特性は劣り、水気や油気を吸収するとされ、
ブレーキパッドの摩耗が多い分、
ディスクローターの攻撃（摩耗）が少なく長持ちする様です。
これらはレースのような限界性能の話であって
私のような一般ツーリング走行で両者の特性がライディングに影響する程なのかは
判りかねますが、
SBSストリートは、何しろコストパフォーマンスに優れているのは間違いありません。
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