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2018年08月27日21:34

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何から何まで前代未聞 自民党総裁選の不気味さと異様さ<3>

 国会議員票で安倍が7〜8割を押さえたため、石破の頼みの綱は地方票だ。党員の中にはモリカケ問題などでの安倍の不誠実な対応に違和感を抱いている人も少なくない。国会議員のように「雪崩を打って安倍」とはならない可能性が高い。

「今度の総裁選は、国会議員票405票、地方票405票、合計810票で争われます。首相は国会議員票で300票以上取るのは当然のこと、地方票でも3分の2以上の270〜300票獲得が目標です。裏を返せば、石破さんが地方票で4割近く(150票前後)取れば、安倍首相は真っ青になるでしょう」(自民党関係者)

 安倍が地方議員を官邸や公邸に招いて接待攻勢をかけたり、地方組織に石破の集会を開かないようドーカツをかける中、それでも石破が地方票で4割に達すれば、「次」の芽も残る。だが、安倍が地方票でも7〜8割取る圧勝になれば、石破は干されるどころか、政治生命まで潰されてしまいかねない。

 政治評論家の森田実氏はこう言う。

「石破さんは『正直』『公正』という政治家としての生き方の“本質”を問題提起して立ち上がった。戦いに敗れて干されるぐらいなら、自民党を飛び出し、野党のリーダーになって、国会を立て直す道を選ぶべきではないですか。日本の政治全体を考え、断固として行動すべきです。かつて加藤紘一元幹事長が、当時の森喜朗首相に対する野党の不信任案への賛成を断念し、結局、それを機に事実上失脚しました。石破さんには、あの二の舞いにならないで欲しい」

 石破は決断できるのか。

 安倍は出馬表明で、見事なまでに空疎な言葉を並べた。

「日本は大きな歴史の転換点を迎える。今こそ日本のあすを切り開く時だ」「平成のその先の時代に向けて、新たな国づくりを進める先頭に立つ決意だ」「歴史の大きな転換点を迎える中にあって、どのような国づくりをしていくかが争点だ」などと仰々しいセリフを連発。鹿児島という場所柄、維新の英傑気取りだったが、中身はスカスカ。「国づくり」の具体策は何ひとつ言っていない。

 これまでも「秋の臨時国会で憲法改正案提出を目指す」「私の手で拉致問題を解決する」と豪語してきたが、威勢のいいのは口先だけ。いずれも夢想の域を出ない。

「臨時国会の改憲案提出を連立を組む公明党が認めるわけはないし、拉致解決も常に“やるやる詐欺”で安倍首相は北朝鮮に全く相手にされていません。この時期に『改憲』と『拉致』を強調するのは、自分の支持基盤である右派の党員へのアピールに過ぎない。決意だけが空回りし、具体性に欠けた言葉は、政権継続のみが自己目的化していることの表れ。あと3年、ひたすら権力の座にしがみつきたいだけなのです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 安倍が「やる」と言っていることは全てが絵空事。権力亡者の素顔を隠すための煙幕である。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236300
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