クレア・ノース「ハリー・オーガスト、15回目の人生」

クレア・ノース「ハリー・オーガスト、15回目の人生」角川文庫　520頁

死の直前、主人公の前に現れた7歳の少女は
「世界が終わる。救えるのはあなた。」と言い残す。

主人公は、死ぬと、生まれた時にリピートする、
特殊な体質の持ち主で、何度も人生を繰り返していた。

同じような能力を持った人間が
太古の昔から存在し、
秘密の組織を作っていた。

ある男の「陰謀」により
リピーターは次々と抹消されていき
（生まれる前に母親が殺されると存在できなくなる）
世界が改変（改悪）されていく中
主人公は、世界を救えるのか？？？

繰り返しの人生といえば
ケン・グリムウッド「リプレイ」という、超傑作/名作があるのだが
同じような題材で有ながら
新しい「視点」で書かれた本作は
非常に面白い出来であった。
体調よければ数日で読み終える面白さ。

最後の150頁は、昨晩、一気読み。

ラストも「スッキリ」でした。

お奨め本。
（「リプレイ」もあわせてお読みください。）