続きました。
【サバイバルキット】��
これはキット化してますが、まあ、おまけですね。エスビットとその専用ケースの余剰スペースに色々詰めた感じ。粉末のコーンスープとアルミフォイル、チューブハチミツとライターが一まとめになってます。アルミフォイルは本体を汚さない用。エスビットの固形燃料は燃やすと黒いタール状の汚れが付いて、取れなくなるので。使うごとにアルミフォイルを千切って下に引き、タールの付着を防ぎます。他にもY字型の木の枝にアルミフォイルを張れば、簡単なフライパンに早変わりするなど、サバイバルシチュエーションではかなりの便利アイテムなのです。
さて、エスビットは思い入れの深いアイテムの1つなのですよ。小学生の時、初めて買ったエスビットは今はもう入手出来ない「西ドイツ」製でした。冒険クラブ時代はリーダー(大学生)がみんなこれとシェラカップでお湯を沸かしてコーヒー飲んでたし、近所の知り合いのおじさん(山の人、一緒に家族でキャンプに行ったことがある)もバンガローの中で同じことやってました。
尤、この頃の固形燃料は「スイスメタ」でしたが。今の若い人は「スイスメタ」とか知らないんだろうなあ(遠い目)。
その後、「サバイバル・バイブル」でも似たような組み合わせ(軍用なのでストーブもクッカーもエスビットとシェラカップよりかなり大きい)が推奨されてたし、サバイバルマガジンでもエスビット+シェラカップはミニマムの調理器具！みたいな書かれ方をしており、自分の中ではアウトドアの必携アイテムとなっておりました。特にサバイバルマガジンでは、エスビットとオイルサーディンをセットで持ち歩くのが吉、とされており、当然自分もこれに倣う。曰く、オイルサーディンは缶の大きさがエスビットとほぼ同じで、スタッキングして収納し易い。オイル漬けなので少量でも満腹感が得られる。サバイバル時に不足しがちなミネラルやカルシウムが摂取出来る。などなどが理由とのこと。
ただこれはあくまでも非常用。タブレット型の固形燃料は火力調整が難しいし、着火と消火を頻繁に行えない、など、積極的に使うには難ありまくり。オイルサーディンも山ではゴミは基本持ち帰りなので、油まみれの空き缶を持って帰るのはちょっとあれだし・・・。で、ほぼ全ての山行ではバーナーとコッヘルを持って行くので、エスビットは登山初期の頃に数回携帯しただけですぐお蔵入りになってしまいました。
しかし2015年4月の例の事故で、「背負っていた荷物がぺちゃんこになり、装備品が使えないままビバークとなる」可能性に直面。この時、ガスカートリッジは無事でしたがコッヘル類は全部潰れてしまった。バーナー本体が破損することは滅多に無いだろうけど、ガスカートリッジに穴が開く可能性は十分にあった。日没後の降雨の中のセルフレスキューだったが、もし何の熱源もないまま一夜を明かさなくてはならなかったら・・・と考えたら結構怖くなってしまった。固形燃料は砕けてもガスと違って燃料として使えるし、大して嵩張る物でもないので、バックアップ用として例の事故以降は必ずザックに入れてあるのです。
その�イ愨海�・・・。
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