5/23(水) 日生劇場へ行ってきました。
随分前に、ミュージカル版で、市村正親さんと山本耕史さんが出演したのを見た事があったので、今回は、吉田さんがシラノだし、ミュージカルではないし、ちょっと迷ってました。
しかし、直前でお得な
が出てきたので、行く事にしました。
当日
を引き換えたら、GC階のど真ん中の席で、見やすかった〜
始まってすぐに、清塚さんがピアノを弾くと知り、
「ミュージカルではないのに、生演奏とは豪華だなぁ」と思いました。
最初は、銃士(近衛兵?)たちが、ちょっとうるさすぎる印象があったけど、
まぁ、あれくらいじゃないと、雰囲気が出ないせいかもしれないと無理やり納得した。
今回、伯爵役で六角さんが出演していたのですが、衣装が似合っていて、
イヤな権力者の役がピッタリだったし、吉田さんに負けず、声がよく通る
後半にいくにつれて、「あ〜単なる悪役ではないから、六角さんだったのかも…」と
派手ではないけれど、しんみりとしたシーンで持ち前の演技力が発揮されていた気がしました。
黒木さんは、ロクサーヌがピッタリだったし、若くて可愛らしい感じから、
時が経ち、落ち着いた感じになった時は、実年齢相応の落ち着きがあって、良かった。
何より、あの声のトーンが、吉田さんとだと、対照的で一層良さが出た気がする。
吉田さんは、最初出てきたとき、とても声がかすれた感じがあり、「大丈夫か
」と不安だったけれど、
進むにつれて、本来の調子に戻ったから、ほっとしました。
そんなにしなくても…と思ったのは、100人斬りのシーン。
せいぜい50名くらい斬って、話を盛って、100人にしても良かったかなと思う。
吉田さんが、数を数えながら斬っていくのが、
映像と違い、舞台だと、見ている方もスピード感が違うから、ちょっとね。
今回のシラノは、沢山の詩を読むシーンが多いから、
シェイクスピア作品に数々出ていた吉田さんが、最も得意とする所じゃなかと思う。
事実、久しぶりに「あ〜そう、これが良さだよね」としみじみ思ったし、
後半は本当にしんみりしたし、最後は、意外にも泣きそうになった
ロクサーヌを愛しながらも、思いを告げず、ただひたすら、そばで見守り続けた年月。
一番哀れなのは、本当に愛されたのが、自分ではないとわかった時のクリスチャンだけどね
この日のクリスチャンは、白洲さんだったのですが、とてもコミカルな感じだったのに、
後半一気に変わるから、本当に哀れだった…
あのままロクサーヌと一緒に生きるのは、死ぬより辛い事かもしれない。
しかし、自分が愛していたのが、シラノだったとわかった時、
シラノが亡くなってしまうのだから、ロクサーヌも気の毒すぎる。
愛をつづった手紙と共に、思い出の中、生きていくんだろうなぁ。
公式HPは、こちら…
http://www.tohostage.com/cyrano/
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