映画「アンロック　陰謀のコード」

昨日のレイトショー、TOHOシネマズ鳳で鑑賞。
女スパイが活躍するサスペンスアクション。

ノオミ・ラパス
「アンロック　陰謀のコード」Unlocked　

アリス・ラシーンはCIAの凄腕尋問官だったが、パリでのテロを寸前に食い止められなかったのは自身の責任と引退していた。
そんなアリスに急遽、計画されてるバイオテロの容疑者を尋問して欲しいとCIAに呼び出される。
しかし、その取調べ中に昔の同僚の通報から、そのCIAは偽者で嵌められた事に気付き、命がけの逃亡をする。
そしてかつての上司であるエリック・ラッシュの元へ行くが、敵の襲撃に遭いエリックは目の前で射殺されて、アリスは逃亡しながらもバイオテロを阻止しようとするが…


公開されて早くも2週目で上映終了もあって急遽鑑賞。
それだけにあまり話題になってないのか、地味に公開された感がありますが、


スパイ映画！


スパイ映画好きな私なんでチェック。
主人公は女スパイ。
女スパイといえば、今年は今の所は私のベスト1位「レッド・スパロー」を拝見したり、
去年はその年のベスト3位だった「アトミック・ブロンド」と、
女スパイは今が旬なのか？


監督がマイケル・アプテッド
過去作では「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」がある。
なのでスパイ映画としたら期待出来た。
このアプテッド監督、以前に「ナルニア国物語　第3章」の感想日記でレビューした事ありますが、
過去作を見ると、幅広いジャンルを何でもこなす職人監督と言うべき人です。
だから、本作も起承転結を上手く展開して見せてはくれる。

主演がノオミ・ラパス
過去作では、やはり「プロメテウス」や「パッション」などレビューした事のある女優さん。


全体的には面白いが、それほど傑作という域には行かないか？
ストレートなスパイアクションとしたら充分楽しめる。

前半の導入部はかなり良かった。
引退した女スパイが、バイオテロ計画の容疑者を尋問してると、
実は周りのCIAの者は偽者で敵だった。
そこからの意表を突いた展開から、逃亡しながらも事件解決する。
所々にアクションも多く、スパイ映画としたら王道な面白さがある。

しかし、所々に突っ込み所や、この手の作品をよく拝見してる私にとっては先の展開が容易に読めてしまう所も正直あった。

【注意】ここからネタバレ有り























アリスを罠に嵌めたのは黒幕は誰なのか？
脇に有名スターが出ている。
CIAの現上司に、ジョン・マルコビッチ。
かつての元上司に、あのマイケル・ダグラスが。
大体、この2人のどちらかだろうとすぐ見当が付く。
マルコビッチは過去に悪役もしてるし、あの顔なんでそうか？と思いきやこれはストレート過ぎるし、いる場所からして無理にも思う。
マイケル・ダグラスは前半ですぐ死んでしまう。
その辺りでもうすぐ分かってしまいました。

そういえば、マイケル・ダグラスは「もう年だな」のセリフがやたら言ってた。
そんな彼ももう73歳なんですね。
しかし、親父さんのカーク・ダグラスはいまだに健在で101歳！とは凄い。

突っ込み所と言えば
アリスが家に寄ると、泥棒がいる。
当然、元CIAの彼女なんで泥棒を軽く捕まえ、何故か泥棒と意気投合して一緒にバイオテロを追う？
この展開がどうも無理ありすぎ。
結局、その泥棒は敵の刺客で突如アリスを襲う。
それ以前に、出会った時点で疑わないのが不自然すぎる。

この泥棒役がオーランド・ブルーム
この人の出演作はあんまり拝見した事が少ない。
イメージ的に優男な感じに思ってたが、本作はワルっぽくてガタイが良いのが意外にも思った。

それから色々と、敵との攻防戦で見せてはくれる。
ラストは、スタジアムで後数分で毒ガスが撒かれるのを阻止しようと、
ノオミ・ラパスとマイケル・ダグラスとの対決となるが、
どう考えても、「もう年だな…」のダグラスは敵ではなかった。


全体的には面白いのだけど、
もう一つパッとしない感もある。
主演のノオミ・ラパスも頑張ってはいるけど、女スパイ物の主演としたら正直パッとしない。

ラストは再びCIAに復帰して、
これもしかしたら続編ありそうな感じでエンド。
多分、ヒットすればシリーズ化も狙ってそうに思う。
でも、正直そこに至るまでの主人公の魅力が乏しいのが大きな原因か？


と言いつつも、
アクションシーンは軽快で見せてくれるし、
それなりにスパイ映画で面白いのは無いか？と言う方にはおススメ出来ると思う。