今まで方鉛鉱と称する標本は国産標本を中心に数多く所持していますが方鉛鉱の意味が解らずにいました。この鉱石は有名な劈開がありまして角柱様に割れるのでその劈開面を結晶面と誤認することがしばしば起きるのです。国産の標本はなかなか良結晶がなくて結晶標本でも立方体や直方体の結晶が見えているのは少ないのです。今回ブルガリアから入手したものは見事な立方体結晶の群晶でこれぞ方鉛鉱ですね。色はあの鈍い鉛色です。インクルージョンはほとんどない純度の高い標本。値段も高かったけど国産ではこれほどのものは博物館でも行かないとないでしょうね。まして買うともなると何十万円もするかと。
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