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2017年08月20日17:37

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「0か1か」の問題と「差別」の問題

(※社員の文書の内容を全て読んではいませんし、記事を読んだだけの感想です。)

【1】「0か1か」で問題提起することが問題

男女の差異は先天的か後天的か

そもそも、これを「是か否か」の2択のように問うから無理がある。
当然、先天的な部分もあれば、後天的な部分もある。

脳構造の研究は数多くされていて、その殆どが男女で異なる反応(思考)をしていることを証明している。例えば会話である問題について話すと、女性は問題を解決しなくても次の話題に移り易いが、男性は一つの問題を理論的に解決する方法に固執する傾向がある。実際に男女で考え方に「傾向」があるのは事実である。つまり先天的な部分はある。

その後の成長における環境や過程によって、思考の根底を成す部分や方向性が変わる事もある。つまり後天的な部分もある。

そして、男女の違いは個人差もあるので「100%そうである」という事はない。


【2】差別かどうか

社員が主張したのは以下の通り

 ・女性は生まれつき技術者に向いてない
 ・男性と女性の能力には違いがある。理由の一端は生物学的なもの
 ・指導的立場にいる女性が男性よりも少ないのはこの違いが原因かも

前述した通り、男女の先天的「傾向」の違いはあるだろうし、それら「傾向」から男女で向き不向きの場面や職というものはあって当然だと言える。まあ「技術者」に女性が不向きな先天的要素があるかどうかは検討の余地があるが。

そういった事を鑑みれば、社員のそれは「傾向から推測した個人的意見」であり、まず「差別発言ではない」と言えると思う。

彼の主張は

 ・男女の思考の傾向(事実)
 ・男女の生物学的な能力の違い(事実)
 ・指導的立場の男女数の傾向の原因の推測(意見)

この通りであり、そこには客観的な視点の男女の違いを述べているだけに過ぎない。

ここで

「だから女性を技術者や指導的立場に据えるべきではない」
「だから女性を技術者として雇用してはならない」

と主張するのであれば、それは「差別」発言で問題かも知れないが、そういった主張が無いのであれば何の問題もない揚げ足取りと過剰反応だろう。


最後に、解雇された彼はこう主張した。

「性別による違いを性差別だと決めつけるのを、やめなくてはならない」

彼の意図は分からないが、その通りだと思う。

例えば、女性の生理や出産・育児、力仕事などに対する配慮と、女性がそうである(またはそうできない)という事は別問題であり、違いの認識は適材適所や先に述べた配慮をどうすべきか等にも繋がってくる。

それは差別ではなく、区別と実態の把握だと思う。


■グーグル社員「男女能力差は先天的」発言で解雇 男女の違いは先天的?
(THE PAGE - 08月19日 12:22)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4724147
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