30代の時にそれなりにお見合いをして、紹介者もそれなりにおられました。
中にはよい女の子いました。
特に松代が出てきた女の子はとてもよい子で、お断りはされましたがそれは「松代から出たことがない」ということで、美術館に行ってお土産を持たせて上野駅まで送ってくれてとても感謝しているということでした。
断られても嫌な気はしませんでした。
他の女の子にも似たようなことをしたけど、きちんと感謝してくれた女の子は他にいませんでした。
他の人は・・・。
一見普通の女の子だけど、雰囲気というか変な感じの女の子が多かった。
紹介してくれる人がどうも変な人であったらしい、危険を感じた子には慎重にした。
ある日「とてもよい会社の女の子」という触れ込みできた女の子、私も調べてみましたが、そんな感じはしませんでした。
母が記憶にふれるところがあったらしく、祖母に相談したら仰天していました。
「極道の家じゃないか、そんな子と孫を結婚させちゃだめ!」と慌てていました。
さすがにその子は両親が丁重にお断りしました。
でも私の「何かおかしい」という直感は誤っていなかったようです。
そういう子が続いたのです。
どうも両親は「結婚できれば誰でもよい」と言い、条件としては「家事がきちんとできる人」と言っていました。
実はひじょうによいお見合い話が本当に来ていました。
私は「普通の家の女の子でいいよ」と言ってはいましたが、公務に携わり家も普通の私を紹介者の人も考えたらしく、市民家庭ではありますがそれなりに裕福で、後盾になり家庭をきちんと守る人を考てくれたようです。
ところが両親は、高校までで就職させようと考えていたそう出来のよくない息子に、そんなよい話がくるのがおかしいと考えていました。
それによいところの娘さんをいただいて、自分達の言うことを聞かないことを怖れたようです。
「自分達の言うことを聞いて、家事がきちんとできる人」を考えていました。
私が言った条件とまるで違いました。私は一人暮らしが長く家事をあまり苦にしません。
一番まずいと思ったのは、良縁を苦労して持って来られた方が、私に取り次がれないで断られているということを知らず、「何て傲慢な人だろう」と思われているだろうということです。
傲慢だったのは私ではなく両親だったのですが・・・自分達の娘に会いもせず袖にされ、おそらくその後別の人と結婚しても悪いイメージは残ったと思います。
それが今でも気になっています。
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